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仕上げ・装飾

編み地の表面を引き抜き編みで飾る方法|鎖状の線を付ける手順

編み終えた細編み地に、後から色の線を足したいときは、編み地の表面で引き抜き編みを続ける方法があります。表には鎖編みに似た線が見え、作業糸は裏側に置きます。輪や段を閉じる通常の引き抜き編み、またはとじ針でX字を刺すクロスステッチとは、針を入れる場所も仕上がりも異なります。まず裏側へ手が届く小さな平面の練習片で、短い線を試しましょう。

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生成りの細編み地の表側に、くすんだピンクの毛糸の引き抜き編みで鎖状の飾り線を付けた様子

まず答え

模様を見せたい面を表にして、別糸の作業糸を編み地の裏へ置きます。線の始点に表から裏へかぎ針を差し、裏の糸を掛けてループを表へ引き出します。次に線上の隣のすき間へ同じく表から針を差し、裏の糸を表へ引き出し、そのループを針にかかっていたループにも通します。これを線に沿って繰り返すと、表面に鎖状の引き抜き編みが並びます。編み地が縮まない緩さを保ち、終点のループと両方の糸端を裏側で固定・始末します。レシピが針路や終わり方を指定する場合は、その指示を優先してください。

編み地表面の引き抜き編みの要点を3つに整理した図解

この記事で分かること

  • 作業糸は裏側、かぎ針は表から裏へ入れ、ループを表へ引き出す
  • 次のループを編み地と針上のループへ続けて通し、鎖状の線を作る
  • 引き締めすぎず、裏側と糸端を確認してから作品へ進む

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表面装飾の引き抜き編みは、完成した編み地に線を足す方法

YarnspirationsのRed Heartデザインチームは、この方法をsurface crochetの一種であるsurface slip stitchとして説明しています。編み地の裏から表へ糸のループを引き出し、表面に連なる引き抜き編みを作ります。表側は鎖編みのように見え、裏側には糸が渡ります。

同じ『引き抜き編み』でも、編んでいる輪や段を閉じたり、2枚の編み地を接合したりする用途とは分けて考えます。表面のクロスステッチも後から模様を加える方法ですが、こちらはとじ針でX字を刺す技法です。表面に連続する線をかぎ針で付けたいときに、この記事の方法を選んでください。

したいこと使う道具・針路表に見えるもの
編み地に飾り線を足すかぎ針を表から裏へ差し、裏の糸を引き出す連続する鎖状の線
輪を閉じる・編み地をとじる編んでいる目や2枚の編み地にかぎ針を入れるつなぎ目・とじ目
X字模様を刺すとじ針で糸を表裏へ通す細編みの区画に重なるX字

小さな細編み地で、糸・かぎ針・線の位置を準備する

裏側へ手が届く編み地

最初は目と段のすき間が見やすい平面の練習片を使います。表と裏を決め、編み地を置いた状態で、裏側の作業糸を指で支えられるか確認します。詰め物などで裏へ手が入らない完成品には、同じ手順を無理に当てはめません。

模様用の別糸とかぎ針

線に使う糸を本体の裏へ置きます。かぎ針は編み地のすき間を通り、模様糸を無理なく引き出せるものを試します。糸や針が太すぎて本体の目を押し広げるなら、組み合わせを見直します。

短い線の通り道

表側で始点と終点を決め、目と目、または段と段のすき間をどの順番でたどるか指で確かめます。最初は短い直線にし、線が編み地の端へ寄りすぎない位置を選びます。

最後の糸端を通す道具

終点と始点に残る糸端を裏側で始末できるよう、毛糸用とじ針を用意します。必要な糸端を先に短く切り詰めないでください。

表面に鎖状の線を編む手順

ここでは、平らな練習片の表に短い直線を付けます。Yarnspirationsの手順に合わせ、始点で最初のループを表へ引き出し、次のすき間から引き出したループを針上のループへ通す流れです。Annie's Atticは裏側に結び目を置いて始める方法も示していますが、作品の指定がある場合はその開始方法に従ってください。

  1. 表面を上にし、糸を裏に置く

    線を見せたい面を自分へ向けます。別糸の作業糸を編み地の裏側へ回し、始めの糸端を裏に残して指で押さえます。裏側の糸を表へ長く出してから鎖編みをする方法ではありません。

  2. 始点で最初のループを引き出す

    決めた始点のすき間へ、かぎ針を表から裏へ入れます。裏の作業糸を針に掛け、同じすき間を通して表へループを引き出します。この時点で針上のループは一つです。糸端まで表へ抜いてしまわないよう、裏で支えます。

  3. 次の位置で引き抜き編みを一つ作る

    線上の次のすき間へ、針を再び表から裏へ差します。裏の作業糸を掛けて新しいループを表へ引き出し、続けて針に残っていたループの中にも通します。表面に最初の鎖状の目が見えます。

  4. 線に沿って繰り返す

    次のすき間を選び、裏の糸を表へ引き出して針上のループに通す動きを続けます。編み地を平らに戻して、線の向きと編み地の張りをときどき確認します。無理に一定の大きさへ引き締めず、元の編み地が縮まないところで止めます。

  5. 終点のループを裏へ送り、糸端を始末する

    予定した終点まで来たら糸を切り、最後のループから針を外します。裏側から表側へ、終点の近くのすき間にかぎ針を差し、表側に残るループを掛けて裏へ引き込みます。糸端をそのループへ通して固定し、始めと終わりの糸端を裏側の編み目へとじ針で始末します。これはAnnie's Atticが示す終端です。レシピに別の仕上げ指示があればそちらを使います。

直線から曲線へ進むときの具体例

線の例次の針を入れる場所確認すること
細編みの段に沿う短い直線同じ段の近いすき間を順にたどる線が段から大きく外れず、本体が縮んでいないか
段を横切る短い直線隣の段のすき間へ少しずつ進む目と段の境目を見失わず、裏の糸が張らないか
ゆるやかな曲線次の目または段のすき間を曲がる方向へ選ぶ大きく離れた位置へ一度に糸を渡していないか

Yarnspirationsは直線から自由な線模様まで、Annie's Atticは直線・曲線を編み地の表面に付けられると説明しています。ただし編み目の配置は作品ごとに違います。見本の線を無理に正確な図形へ合わせるより、実際に針が通るすき間を選び、短い区間ごとに平らに置いて確認します。

たとえば単色の細編み練習片に別色で一列だけ線を付け、表側の鎖状の目と裏側の糸の通り道を見比べます。問題がなければ、同じ練習片の空いた場所で一度だけ方向を変え、線が引きつれないか試してください。いきなり作品全体へ大きな模様を描く必要はありません。

線がつれる・鎖が見えないときは針路を戻して確認する

見える状態主に確認すること次の対処
模様の部分だけ編み地が縮む表のループや裏の作業糸を強く引いていないか直前の目まで戻し、編み地を平らに置ける緩さで編み直す
鎖状の目が表に並ばない作業糸が表に出ていないか、針を裏から入れていないか糸を裏へ戻し、表から針を入れてループを表へ引き出す
目の長さや向きが急に変わる次のすき間を遠くへ飛ばしていないかその目を戻し、線上の近いすき間を選び直す
本体の糸が割れ、引っ掛かる目と段のすき間ではなく毛糸の束へ針を刺していないか針を無理に引かずに戻し、本体糸を避けて差し直す
終点から模様糸が抜ける最後のループと両端の糸端を固定・始末したか切り詰める前に裏へループを送り、糸端を始末する

作品へ付ける前のチェックリストと次の一歩

  • 表側に見せたい線の始点・終点と進む向きを決めた
  • 裏側へ手が届き、作業糸と糸端を裏へ置ける
  • かぎ針を表から裏へ通し、ループを表へ引き出せる
  • 新しいループを針上のループへ通すたび、鎖状の線が表に並ぶ
  • 編み地を平らに置いても、線の周囲が縮んだり波打ったりしない
  • 終点のループと始め・終わりの糸端を裏側で始末できる

まずは細編みの練習片に短い直線を一つ付け、表と裏を見比べます。細編みそのものがまだ不安なら細編みガイド、かぎ針の基本の引き抜き編みを確認したいならその記事へ戻ってください。線ではなくX字の小さな図案を付けたい場合は、クロスステッチの記事が次の手順です。特定の無料レシピにこの飾り線が指定されているわけではないため、既存レシピへ無断で同じ模様を追加する前提にはしません。

よくある質問

表面の引き抜き編みは、普通の引き抜き編みと何が違いますか?
引き抜き編みという動きは共通ですが、この記事では完成した編み地の表に鎖状の飾り線を付けます。作業糸を裏に置き、かぎ針を表から裏へ通して糸を引き出します。輪・段を閉じる、目を移動する、2枚を接合するといった用途とは目的と針路が違います。
最初の糸は表と裏のどちらに置きますか?
模様用の作業糸と始めの糸端は裏側へ置きます。模様を見せたい表側からかぎ針を差し、裏の糸を掛けてループだけを表へ引き出します。
糸を引いて線をくっきりさせてもよいですか?
強く引き締めると、編み地が引きつれたり伸びが妨げられたりします。編み地を平らに置いて周囲が縮まない程度に緩く編みます。つれた場合は直前の目まで戻し、糸の強さと差し位置を直します。
曲線や文字も付けられますか?
資料では曲線や図案に沿う線も紹介されています。ただし編み地のすき間に沿って針を進めるため、まず短い直線で表裏と糸の緩さを確認し、次に小さな曲がり方を練習してください。作品のレシピに指示がある場合は、その配置と順番を優先します。
糸の終わりは表で結びますか?
表に大きな結び目を残すのではなく、最後のループを裏へ送り、糸端を通して固定してから、始めと終わりの糸端を裏側で始末します。終端の細かな方法が指定されたレシピでは、その指示に従ってください。
編み地にクロスステッチをする方法と同じですか?
別の技法です。表面の引き抜き編みはかぎ針で鎖状の線を付けます。クロスステッチは毛糸用とじ針で細編み地へX字を刺します。付けたい形と使用する道具で選んでください。

参考にした基礎資料

  • Yarnspirations / Red Heart Design Team「Guide to Surface Crochet Embroidery」作業糸を裏に置き、表から針を入れてループを引き出す開始、次のループを針上のループへ通す手順、表と裏の見え方、小さな模様での練習を確認。
  • Annie's Attic「Surface Slip Stitch」表から裏へ針を入れる装飾の方法、引き締めすぎによる引きつれ、直線・曲線、最後のループを裏へ送って糸端を始末する手順を確認。
  • Janie Crow「Surface Crochet」制作者の図解で作業糸と針の表裏、ループを引き抜く順番を照合。終端には本文で採用したAnnie'sの方法とは別法もあることを確認。図版は転載していない。

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