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基礎知識

かぎ針編みの文章パターンの読み方|*・[ ]・( )・repの意味

文章で書かれたかぎ針編みパターンは、編み目の略号が分かっても「どこから繰り返す?」「括弧の外まで戻る?」「最後の数目は残す?」で止まりやすいものです。大切なのは記号を単独で暗記することではなく、繰り返しの開始位置、まとまり、回数、停止条件を一組で読むことです。パターンごとのNotes・Abbreviations・凡例を先に確認し、長い1行を小さな範囲へ分けましょう。

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編み地、かぎ針、3枚のカードを並べた文章パターン整理のイメージ

まず答え

最初に、そのパターンのNotes・Abbreviations・凡例で記号の定義を確認します。次に、*または*などの開始目印、[ ]や( )で示されたまとまり、rep(repeat)、回数、to end・to last 3 sts・ending last rep at **などの停止条件へ順番に印を付けます。*・[ ]・( )の役割は出版社やパターンによって変わるため、記号だけで意味を固定しません。amilogの「【操作】×4」はその操作を合計4回ですが、英語の「4 more times」は、すでに行った回数に追加で4回です。

文章パターンの読み方の要点を3つに整理した図解

この記事で分かること

  • *やrepは開始位置だけでなく、to end・to last N sts・ending last rep at **などの停止条件と一緒に読む
  • [ ]・( )・【 】の意味を普遍化せず、そのパターンのNotes・凡例を優先する
  • 回数がまとまりへ掛かるかrep命令へ掛かるかを読み、合計回数と追加回数を分ける

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文章パターンでは、範囲・回数・停止条件を一組で読む

表示の例確認する役割一緒に探す言葉
* または *繰り返しの開始位置などrep from *、to end、ending last rep at **
reprepeat(繰り返す)の略どこから、何回、どこまで
[ ] または [ ]複数の指示をまとめる例があるtimes、Notes、凡例
( ) または ( )まとまりや同じ場所へ編む指示などの例がある直後の回数、in next st、Notes

この記事のタイトルでは日本語で見やすい全角の*・[ ]・( )を使いますが、英語パターンでは半角の*・[ ]・( )が一般的です。全角と半角の見た目ではなく、使っているパターンが示す定義を読みます。

Craft Yarn CouncilとYarnspirationsの例では、アスタリスク、角括弧、丸括弧を繰り返しやまとまりの表示に使います。ただし、すべての出版社・作者が同じ規則で使うとは限りません。記号だけを別のパターンへ持ち込まず、ページ内のNotes・Special Abbreviations・凡例を基準にしてください。

編み始める前にNotes・略号・完成目数を確認する

  1. Notesと凡例を先に読む

    記号の使い方、サイズ別の数字、特殊な編み目、立ち上がりの扱いが書かれていないか確認します。一般的な意味より、その作品の注記を優先します。

  2. Abbreviationsで略号を照合する

    repはrepeat、st(s)はstitch(es)など、実際に登場する略号だけをパターンの一覧で確定します。US・UK用語の違いも、同じページの表記体系で確認します。

  3. 段・周の始まりと終わりを囲む

    RowまたはRoundの番号から、次のRow・Round見出しの直前までを一つの指示として見ます。画面や紙面で文章が折り返した位置を段・周の終わりと誤解せず、次の段・周の指示を現在の繰り返しへ混ぜません。

  4. 開始・範囲・回数・停止へ別々に印を付ける

    *、括弧、times、rep、to end、to last N stsなどを色や下線で分けます。どれか一つだけを見て編み始めないことが重要です。

  5. 完成目数と末尾の指示を先に見る

    行末に完成目数や、残した目へ編む末尾操作があれば確認します。繰り返しを止める位置が合っているかを判断する手掛かりになります。

*とrepは、どこからどこまで戻るかを読む

rep from * to end

*のあとに続く指示へ戻り、段・周の終わりまで繰り返します。最初に*より前の操作があれば、それは通常、戻る範囲へ含めません。

rep from * to last N sts

残りN目になる手前まで*以降を繰り返し、残したN目には続く末尾の指示を行います。N目を反復の中へ使い切らないようにします。

ending last rep at **

*から反復を始め、最後の反復だけ**で止める例です。Craft Yarn Councilのending last rep at **では、最終回だけ**より後を編みません。from * to **のように開始と終点を組で示す書き方もあるため、実際の停止位置はその行の文言を優先します。

回数が書かれている場合

回数はtimesとmore timesの語だけで決めず、どの命令へ掛かるかを確認します。[操作] 4 timesは、そのwork命令の中で合計4回です。一方、*以降を一度編んだあとにrep from * 4 timesとあれば、rep(もう一度行う)を4回命じるため、通常は最初の1回と合わせて合計5回です。作者のNotes・凡例・完成目数があれば、それを優先します。

[ ]と( )は、パターン内で定義されたまとまりとして扱う

文章の形の例その文章での読み方確認が必要な点
[操作A、操作B] 4 timesAとBのまとまりを合計4回行うそのパターンが[ ]を反復範囲に使うか
(操作A、操作B) twice括弧内のまとまりを合計2回行う直後のtwiceがどこへ掛かるか
(2 dc, ch 1, 2 dc) in next st指定された同じ1目へ括弧内を順に編むin next stなど針位置の指定
[操作A、(操作B) twice] 3 times内側のまとまりを処理してから外側を反復する内側と外側の回数を混ぜない

上の表は、Craft Yarn CouncilとYarnspirationsに見られる使い方を整理した読解例です。丸括弧が常に『同じ目へ編む』、角括弧が常に『繰り返す』という意味ではありません。サイズ別の数字や補足に括弧を使うパターンもあるため、直後のtimes、針位置を示すin、Notesを一緒に読みます。

括弧が入れ子になっている場合は、紙やメモへ内側の操作を一つの箱として書き出します。内側を指定回数処理した結果を一まとまりとし、そのあとで外側の回数を数えると混乱しにくくなります。

回数がまとまり・repのどちらへ掛かるかを見分ける

回数の書き方数え方完了時の合計
【操作】×4amilogの該当レシピでは、操作を最初から4回4回
work [instructions] 4 timesそのまとまりを4回行う指示4回
*instructions; rep from * 4 times最初の1回のあと、rep命令で4回追加する例通常5回
work once, then 4 more times最初の1回に、さらに4回を追加5回
work (instructions) twice括弧内を合計2回2回

回数は、数字の前後にある動詞まで読みます。moreは『さらに』という追加の合図です。すでに1回編んだあとに4 more timesとあれば、その1回を消さず、追加4回を合わせて合計5回にします。また、最初に*以降を一度編んでからrep from * 4 timesと命じる公式パターンにも、合計5回で完成する例があります。対して、amilogのスクエアシュシュにある【鎖1+長編み3】×4は、そのまとまりを合計4回行います。

回数を暗算だけで管理せず、1回終えるたびに紙へ正の字を書く、カウンターを進める、完成したまとまりへ目印を付ける方法が確実です。

スクエアシュシュの一部で、反復の前後を分ける

指示の区間行うこと反復回数への扱い
反復より前立ち上がりや最初の長編みを編む×4へ含めない
【鎖1+長編み3】×4【 】内を順番どおり編む合計4回
反復より後角の鎖など、続く指示へ進む×4へ含めない

amilogのスクエアシュシュ1周目には、反復の前の操作、【鎖1+長編み3】×4、角の操作が一行に並びます。最初から行末までを4回繰り返すのではなく、【 】で囲まれた部分だけを4回行います。

これは反復範囲を読むための短い例で、レシピ全文の代わりではありません。実際に編むときは、公開レシピの動画、工程文、1辺の完成ブロック数、マーカー位置を一緒に確認してください。

長い1行は、4つの箱へ書き直す

  1. 反復前の操作を箱1へ書く

    段・周の最初に一度だけ行う立ち上がり、端の目、最初の角などを分けます。反復でここまで戻りません。

  2. 繰り返す最小単位を箱2へ書く

    *のあと、または、その行で反復用と定義されtimesなどの回数が掛かる括弧内の操作を、元の順番のまま一つの箱へ移します。括弧だけでは反復と決めず、略号と用途を凡例で確定してから書きます。

  3. 回数と停止条件を箱3へ書く

    合計回数、追加回数、to end、to last N sts、ending last rep at **など、その行に書かれた条件を操作とは別の行に書きます。

  4. 反復後の末尾操作を箱4へ書く

    残した目への操作、角、引き抜き、段末の目などを分けます。反復が終わったあとに一度だけ行います。

  5. 箱2を一回ずつ消し込み、完成目数を照合する

    一まとまりを終えるたびに記録し、箱3の条件に達したら箱4へ進みます。最後にパターン記載の完成目数やブロック数と照合します。

読み違いは、どの範囲を何回編んだかで切り分ける

起きたこと読み違いの例見直す場所
末尾の目が余らないto last N stsまで反復を続けた停止条件と末尾操作
一まとまり多いwork [操作] 4 timesを、最初の1回+追加4回と数えた回数が掛かるwork命令
一まとまり少ない4 more timesを合計4回として数えた明示済みの最初の1回
同じ角へ入りきらない括弧外まで同じ目へ編んだ括弧の閉じ位置とinの対象
完成目数が合わない反復前・反復後の操作まで繰り返した4つの箱と完成目数
別の作品で意味が変わった前のパターンの括弧ルールを流用した現在のNotes・凡例

文章パターンを読む前のチェックリスト

  • 現在のパターンのNotes・Special Abbreviations・凡例を読んだ
  • US・UKなど、略号の表記体系を確認した
  • 現在編むRow・Roundの始まりと終わりを囲んだ
  • *または、その行で反復に使われている括弧の範囲を特定した
  • timesとmore timesを区別した
  • to end・to last N sts・ending last rep at **など、その行の停止条件へ印を付けた
  • 反復より前と後に、一度だけ行う操作を分けた
  • 括弧の内側から回数を処理した
  • 一まとまりごとに回数を記録した
  • 完成目数・ブロック数・末尾の目を確認した

参考資料は、記号の固定辞書ではなくパターン例として使う

Craft Yarn Councilで反復表現を確認する

How to Read a Crochet PatternのParentheses, Asterisks, and Bracketsでは、*からの反復、**で止める最終回、角括弧と丸括弧の使用例を確認できます。

Yarnspirationsで停止条件と入れ子を確認する

Crochet Pattern Repeats and Multiplesでは、to end、to last N stitches、括弧と角括弧が入れ子になる例を確認できます。

Yarnspirationsでrepと記号一覧を照合する

Understanding Crochet Abbreviationsでは、rep、*・**、[ ]の同サイト内での定義を確認できます。実際の作品では各パターンのSpecial Abbreviationsも読みます。

まとめ:開始・まとまり・回数・停止を順番に確認する

文章パターンでは、*や括弧だけを見て意味を決めません。Notesと略号を確認し、反復の開始、まとまり、合計または追加の回数、停止条件、反復後の末尾操作へ分けて読みます。記号の使い方が別のパターンでも同じとは限らないため、現在の凡例を毎回優先してください。

次はスクエアシュシュの公開レシピを開き、1周目の工程を『反復前』『【鎖1+長編み3】×4』『反復後』の3区間へ分けてみましょう。実際に編む前に、×4が合計4回であることと、1辺の完成ブロック数を確認すると、長い1行を追いやすくなります。

よくある質問

*が1つしかないときは、どこまで繰り返しますか?
*だけでは終点を決められません。続くrep from * to end、to last N sts、指定回数などを一緒に読みます。行末までと決めつけず、停止条件と反復後の指示を確認してください。
*と**は何が違いますか?
同じ行の中で、反復の開始と途中の停止位置を区別するために使う例があります。最後の反復だけ**で止めるパターンもありますが、記号だけで固定せず、その行のrep・ending・last repeatなどの文言を優先します。
[ ]の中は必ず繰り返しますか?
必ずとは限りません。Craft Yarn CouncilやYarnspirationsでは、角括弧内を指定回数編む例がありますが、出版社や作者によって用途は変わります。直後の回数と、そのパターンのNotes・凡例を確認してください。
( )の中は、すべて同じ目へ編みますか?
丸括弧だけでは判断できません。in next stなど同じ針位置を示す文言があれば括弧内を同じ目へ編む例がありますが、反復のまとまりや別の注記に使う場合もあります。針位置、直後の回数、凡例を一緒に読みます。
×4は、最初の1回に追加で4回ですか?
amilogのスクエアシュシュにある【鎖1+長編み3】×4は、そのまとまりを合計4回行います。一方、英語の4 more timesは、すでに行った回数へ追加で4回です。また、*以降を一度編んだあとにrep from * 4 timesと続く文は、rep命令の4回が追加になり、通常は合計5回です。timesかmore timesかだけでなく、回数がどの命令へ掛かるかと完成目数を確認してください。
rep to endで最後に一まとまり分の目が残らないときは?
反復を途中で切って合わせず、作り目、反復前の操作、サイズ別の数字、飛ばす目、増減、完成目数を見直します。to last N stsなど別の停止条件や、作者の訂正情報がないかも確認してください。
左利きでも、文章パターンの繰り返し回数は同じですか?
通常、目数と繰り返し回数は変えません。手の動きや編み進む方向は読み替える場合がありますが、*の範囲、times、more timesを左右の理由で増減しないでください。作者の左利き注記があれば優先します。
編み図と文章パターンが両方ある場合は、どちらを見ますか?
両方を照合します。文章で反復範囲・回数・停止条件を確認し、編み図で開始位置・進行方向・編み目の配置を確認します。食い違う場合は、凡例、Notes、訂正情報、作者・出版社の案内を優先してください。

参考にした基礎資料

基本の動きを動画で確認

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