細編みの増し目・減らし目のやり方|2目編み入れる・2目一度
細編み1目は編めても、レシピに「増し目」「減らし目」とだけ書かれていると、どの目へ何回針を入れるのか迷います。よく使う細編みの増し目は1つの土台から2目を作り、細編み2目一度は隣り合う2つの土台を1目へまとめます。動作と目数の変化を一緒に確認しましょう。
執筆・確認: amilog編集部公開日: 最終更新:

まず答え
この記事では、代表的な細編みの増し目として2目編み入れる、代表的な減らし目として細編み2目一度を扱います。「増し目」「減らし目」だけでは操作を特定できないため、作品の追加指定を先に確認してください。細編み2目編み入れるは同じ土台へ完成した細編みを2回編み、1目分増やします。細編み2目一度は隣り合う2目からループを引き出し、針上の3ループを最後に一度で引き抜いて1目へまとめます。

この記事で分かること
- 細編み2目編み入れるは同じ土台へ2回編み、1目を2目へする
- 細編み2目一度は隣り合う2目からループを引き出し、最後に3ループをまとめる
- 増減する位置へ目印を付け、段末の完成目数をレシピと照合する
この記事で扱う増し目は1目を2目へ、減らし目は2目を1目へ
| 操作 | 土台と完成目 | 通常に編む場合との差 |
|---|---|---|
| 通常の細編み | 土台1目 → 完成1目 | 目数は変わらない |
| 細編み2目編み入れる(代表例) | 土台1目 → 完成2目 | 1か所につき1目増える |
| 細編み2目一度(代表例) | 土台2目 → 完成1目 | 1か所につき1目減る |
増し目と減らし目は、完成する目の数だけでなく、何個の土台を使うかが違います。増し目では同じ土台へ戻り、減らし目では次の土台へ進みます。編む前に対象位置へ目印を付けると、この違いを保ちやすくなります。
増し目:細編み2目編み入れる手順
増し目する土台を決める
レシピが指定する前段の目の頭、または作り目の鎖へ針を入れます。段の端なら、立ち上がり鎖ではなく最初の通常目かを先に確認します。
1つめの細編みを完成させる
土台へ針を入れて糸を引き出し、もう一度糸をかけて針上の2ループを引き抜きます。ここまでは通常の細編みと同じです。
同じ土台へもう一度針を入れる
次の目へ移らず、1つめを編んだ土台の同じ目へ針を入れます。土台の目の頭を指や目印で押さえると、隣へずれにくくなります。
2つめの細編みを完成させる
通常どおり細編みを編みます。1つの土台から完成した目の頭が2つ並べば、細編み2目編み入れるが1か所でき、段の目数は通常より1目増えます。
減らし目:細編み2目一度の手順
1目めからループを引き出す
減らし目する最初の土台へ針を入れ、糸をかけて引き出します。針上は、最初からあったループと引き出したループの2本です。ここでは細編みを完成させません。
隣の2目めからもループを引き出す
針上の2ループを保ったまま次の土台へ針を入れ、糸をかけて引き出します。針上は3ループになります。
3ループを一度に引き抜く
もう一度糸をかけ、針上の3ループすべてへ一度に通します。2つの土台の上に、完成した目の頭が1つできます。
次に編む土台と目数を確認する
2目めとして使った土台をもう一度編まず、その次の土台へ進みます。細編み2目一度1か所につき、通常に編む場合より完成目数が1目減ります。
レシピの表記・略号・完成目数を読む
| 表記例 | すること | 目数の変化 |
|---|---|---|
| 細編み2目編み入れる/2 sc in next st | 代表的な細編みの増し目 | 通常より+1 |
| 細編み2目一度/sc2tog | 代表的な細編みの減らし目 | 通常より-1 |
| 増し目/inc | 目を増やす指示の総称 | 具体的な操作・回数を凡例で確認 |
| 減らし目/dec | 目を減らす指示の総称 | 具体的な操作・回数を凡例で確認 |
Craft Yarn Councilの略号一覧ではincはincrease、decはdecreaseという総称で、sc2togはsingle crochet 2 stitches togetherという特定の操作です。編み図記号にもsc2togの標準例がありますが、記号の描き方や増減の方法・回数は作品ごとに異なるため、その編み図の凡例を優先します。
たとえば前段12目から、両端で増し目を1回ずつ行い、その間を10目編むと、完成は14目になります。反対に、両端で細編み2目一度を1回ずつ行えば、通常に編むより合計2目減ります。
増減する位置は、形を作る設計図
両端で増減する
往復編みの幅を広げたり狭めたりする配置です。最初と最後の対象目を見失わないよう、両端へ目印を付けます。
途中へ分散する
円や曲線などを作るため、段の途中へ複数回配置します。回数だけでなく、通常目を何目はさんで繰り返すかを確認します。
同じ位置へ重ねる・位置をずらす
角やラインを出す配置もあれば、位置をずらして形をなめらかにする配置もあります。見た目だけで移動せず、編み図の指定を守ります。
マーカーを次の段へ移す
増減する最初の土台へ付けた目印は、その目を編み終えたら次段の対応位置へ移します。作品内で付け方を統一します。
マンタキーホルダーの工程文で増減を読む
12目から両端を増やして14目にする
本体4段目は「増し目・細編み10・増し目(計14目)」です。前段12目に対して増し目が2か所あるため、完成目数は合計2目増えます。実際の針の入れ方は、同じ段の公開動画と照合します。
減らし目の1目めへマーカーを付ける
本体のメモでは、減らし目の1目めへ毎段マーカーを付けます。工程文で示された減らし目の開始位置を、次の段でも見失わないためです。
両端の2か所で幅を絞る
8〜11段目は段の始めと終わりに減らし目の指示があります。工程文の中央の細編み数も22、20、18、16と変わるため、段全体の完成目数を数えながら左右から幅を絞ります。拾うループは公開動画を優先します。
連続する減らし目は回数を先に確認する
12・13段目には「減らし目2回」、17段目には「減らし目を3回」とあります。数字は減らし目を行う回数です。どの土台・ループを順に拾うかは、工程文だけで決めず公開動画を同じ段で止めて確認します。
よくある間違いと直し方
| 症状 | 考えやすい原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 増し目したのに目数が増えない | 2つめを隣の土台へ編んだ | 1つめの土台の目の頭を押さえ、同じ場所へもう一度入れる |
| 1か所で3目増えてしまう | 増し目の完成した2目を土台と混同した | 前段の土台1目と、今段にできた目の頭を分けて見る |
| 2目一度が2目のまま残る | 1目めの細編みを完成させてから次を編んだ | 1目めは2ループの状態で止め、次から引き出して3ループをまとめる |
| 細編み2目一度のあと穴が目立つ | 指定位置を飛ばした、またはループを大きく引いた | 2つの土台へ順に針を入れ、針の軸に合う大きさでループをそろえる |
| 段末の目数が1目ずれる | 立ち上がり鎖や端の目を増減へ含めた | 最初と最後の通常目へ目印を付け、完成目数を別に数える |
| 左右の形がそろわない | 両端で増減する位置が1目ずれた | 増減前に両端の対象位置へ目印を付け、片側ずつ数える |
編む前後のチェックリスト
- 細編み1目の基本動作を確認した
- 増し目か減らし目か、対象の土台を確認した
- 増減する最初の位置へ目印を付けた
- 増し目では同じ土台へ完成した細編みを2回編んだ
- 減らし目では1目めを完成させず、隣からもループを引き出した
- 細編み2目一度の最後に3ループを一度で引き抜いた
- 立ち上がり鎖を数える指定か確認した
- 段末の完成目数と、次段の増減位置をレシピと照合した
まとめ:土台と完成目を分けて数える
細編み2目編み入れるは、1つの土台へ完成した細編みを2回編み、1目増やす操作です。細編み2目一度は、隣り合う2つの土台からループを引き出し、最後に3ループをまとめて1目減らします。
迷ったときは、土台として使う前段の目と、今段にできた完成目を分けて見てください。増減位置へ目印を付け、段末の完成目数を照合すれば、形の変化と数え間違いを切り分けられます。
よくある質問
- 細編みの増し目は、1か所で何目増えますか?
- 細編み2目編み入れるを1か所行うと、土台1目から完成2目を作るため、通常に1目編む場合より1目増えます。3目編み入れるなど別の指定では増える数も変わります。
- 増し目の2つめは、どこへ針を入れますか?
- 1つめの細編みを編んだ土台と同じ場所へ入れます。前段の目の頭、作り目の鎖、鎖スペースなど、レシピが指定した拾い方を2回とも守ってください。
- 細編み2目一度の途中で、針には何ループありますか?
- 1目めから引き出した時点で2ループ、2目めからも引き出すと3ループです。最後に糸をかけ、3ループを一度に引き抜いて1目へまとめます。
- 細編み2目一度は、1目を飛ばすのと同じですか?
- 同じではありません。2目一度は隣り合う2つの土台へ針を入れ、未完成の細編みを最後にまとめます。目を飛ばす指示がある作品では、別の操作として従ってください。
- 段の最初や最後で細編み2目編み入れる・2目一度をするとき、どこへ目印を付けますか?
- 2目編み入れるなら2回編む土台、2目一度なら2つ使う土台の1目めへ付けると確認しやすくなります。編み終えたら、次段のレシピ指定を確認して対応位置へ移します。
- 増し目や減らし目の記号は、どの編み図でも同じですか?
- 標準的な記号はありますが、作品独自の凡例や省略表現もあります。記号の形だけで決めず、編み図の凡例、文章説明、段の完成目数を一緒に確認してください。
- あみぐるみの見えにくい減らし目も、同じ細編み2目一度ですか?
- 目的は2つの土台を1目へまとめることですが、拾うループを限定するなど操作が異なる場合があります。レシピに追加の拾い方が指定されていれば、標準的な2目一度へ置き換えずその手順を使います。
参考にした基礎資料
- ごしょう産業「細編み2目編み入れる」 — 同じ鎖目へ細編みを2目編み入れ、1目増える基本動作の確認に参照
- ごしょう産業「細編み2目一度」 — 2つの土台からループを引き出し、最後に針上のループをまとめて1目減らす手順の確認に参照
- ごしょう産業「細編み」 — 通常の細編み1目の動作と、立ち上がり鎖を通常1目と数えない実例の確認に参照
- Craft Yarn Council「Crochet Chart Symbols」 — 細編みとsc2togの標準記号、作品の凡例を確認する必要性の裏付けに参照
- Craft Yarn Council「Crochet Abbreviations Master List」 — inc、dec、sc2togの英語略号と意味の確認に参照
- Craft Yarn Council「Certified Crochet Instructors Program」 — 細編み2目一度で2つの未完成目をまとめる手順と針上のループ数の確認に参照
- Craft Yarn Council「Crochet 911」 — 目を飛ばす減らし方と、2目を一緒に編む減らし方の区別の確認に参照
- amilog「マンタキーホルダー」 — 両端の増し目、減らし目の目印、連続する減らし目を使う実レシピとして参照




