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棒針編み・つまずき解決

棒針編みを間違えた段までほどく方法|目を針に戻して再開する手順

編み進めてから前の段の間違いを見つけると、糸を引けば戻せそうでも、針上の目まで一緒に落としそうで手が止まります。棒針では横一段に複数の生きた目が並ぶため、かぎ針編みの作業ループ一つを保つ方法とは異なります。戻す場所を先に決め、最後は一目ずつ確保してから、編み直しに必要な全目を針へ戻しましょう。

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生成画像。明るい木の卓上で、生成り色のガーター編み練習片を木製棒針に載せ、波打つ糸、もう一本の棒針、くすみテラコッタの目印と無地メモを配した装飾写真。ほどく手順や目の向きを示す図ではない

まず答え

まずレシピと編み地を照らして間違えた段、その直前の最後に正しい段を特定し、印を付けます。今の段や近い段なら、下の輪を針で先に確保して一目ずつほどきます。複数段を戻すなら作業糸を少しずつ引き、目標の直前で止め、残りを一目ずつ戻して生きた目を針へ掛け直します。正しい段へあらかじめ通したライフラインがある場合は、そこまでほどいて目を針へ戻せます。どの場合も目数、各目の向き、編み地の面、次に編む段を照合してから再開し、分からないまま一気に引かないでください。

棒針編みを段までほどいて再開の要点を3つに整理した図解

この記事で分かること

  • 誤りの段ではなく、その前の最後に正しい段を戻す目標にする
  • 近い範囲は下の輪を先に確保して一目ずつ、複数段は目標手前で減速する
  • 全目を針へ戻したら目数・輪の向き・面・次段の指示を確かめる

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まず『最後に正しい段』を決め、戻し方を選ぶ

針上の目を落とさないよう編み地を平らに置き、レシピの繰り返し、段数メモ、編み地の見た目を照合します。『誤りがある段』と『その一段前まで正しく編めた段』を分けてください。例えば12段目に間違いがあるなら、11段目を終えた状態まで戻して12段目を編み直します。誤りの箇所を外せる目印や写真で示すと、ほどく途中の行き過ぎを減らせます。Lion Brandも、戻す段へ先に印を付ける方法を説明しています。

局所的なねじり目や縦一列の落ち目は、全段をほどかなくても対処できる場合があります。この記事は、段全体や数段を戻して編み直すと決めた場合の手順です。模様に増減目や掛け目がある作品では、戻した地点の正しい目数は作り目数と同じとは限らないため、必ずその段の指示を優先します。

誤りまでの距離選ぶ戻し方止める位置
編んでいる段・直前の段下の輪を針で確保し、一目ずつ戻す(tink)誤りを編み直せる手前
複数段前・広い範囲印を付け、作業糸を少しずつ引き、最後は一目ずつ戻す最後に正しい段を終えた針上の状態
正しい段に既設ライフラインあり糸の印までほどき、保持された全目を針へ戻すライフラインを入れた段の終了位置

近い段は『下の輪を先に確保』して一目ずつ戻す

一目ずつ編み目を逆にほどく方法はtinkとも呼ばれます。Craft Yarn Councilは誤りが一、二段下ならこの方法を挙げ、下の輪に先に左針を入れることが目を落とさない助けになると説明しています。Lion Brandも、編んでいる目を右針から外す前に一段下の輪を左針で受ける順を示しています。速さより、目を針で受けた状態を保つことを優先します。

  1. 戻す一目の下の輪を見つける

    編み終えた目が右針にある状態で、その目のすぐ下にある元の輪を見ます。表目を戻すなら作業糸は奥、裏目なら手前に置きます。裏目の下の輪には編み地の裏側から針を入れる、というLion Brandの説明も参照してください。

  2. 下の輪を左針で先に受ける

    その輪へ左針を入れ、針から落ちないよう支えます。上の目だけを先に右針から外さないでください。糸が割れていないか、隣の輪をすくっていないかも確認します。

  3. 上の目を外し、作業糸を静かに戻す

    下の輪を左針に残したまま、右針の上の目を外し、その一目を作った糸をゆっくり引き戻します。次の目も同じ順で戻し、誤りを編み直せる位置まで進みます。

  4. 一段の境目で現在地を照合する

    レシピの段番号、編み地の面、針上の目数を確認します。誤りの段がまだ残っていれば、その段の必要な目だけをさらに戻します。行き過ぎを避けるため、印と照らしてから次の目を外します。

複数段をほどくときは、目標手前で止まって全目を戻す

数段前の広い誤りを戻す場合、Lion Brandは目標段に印を付け、針を外して作業糸を引き、誤りの一段上まで戻した後、残りを一目ずつほどいて針へ戻す流れを紹介しています。針から外した編み地には保持されていない生きた目ができるため、引く力で意図せず下へほどける可能性があります。初心者は焦って引き続けず、各段の境目を確認しながら作業してください。

  1. 誤りの段と最後に正しい段へ印を付ける

    最後に正しかった段、これから編み直す段、現在の段をレシピ上で指せるようにします。編み地の表裏と現在の目数もメモし、目標を曖昧にしたまま針を外さないでください。

  2. 作業糸を少しずつ引き、目標の直前で減速する

    広い範囲を戻す場合に限り、針を外して作業糸を少しずつ引きます。誤りの段の一段上まで来たら止め、最後に正しかった段の状態へ向かう残りは一目ずつ戻します。段の境目を見失ったら、それ以上引かずに編み地と記録を照合します。

  3. 生きた目を一目ずつ針で受ける

    下の輪を針で先に確保してから上の糸を外す順に切り替え、列の順番を保って全目を針へ掛け直します。端の目も忘れず、輪が針の周りでねじれないよう、隣の目と脚の向きを見比べます。

  4. 編み直す段の手前で止める

    最後に正しい段を終えた針上の状態になったら、そこでほどくのをやめます。糸を引き切って誤りのさらに前の段まで戻さないでください。

正しい段にライフラインを入れてあった場合

ライフラインは、正しく編めた段の針上の全目に、後で抜ける別糸をあらかじめ通して残す目印です。Yarnspirationsは、そこまでほどいた後、別糸に保持された目を針に戻し、目をねじらず再開する方法を説明しています。現在の誤りより下の正しい段にすでに入っているなら、その段を戻る目標にできます。レシピにない増減目が間にないか、次は何段目かも照合してください。

  1. 別糸が通った段が正しいことを確かめる

    別糸の位置とレシピの段番号を照らします。誤りを含む段や、それより上にしかないライフラインでは目的の誤りを除けません。

  2. 別糸までほどき、そこで止める

    作業糸を引いて目標まで戻します。別糸を引き抜かず、保持されている全目を確認します。

  3. 一目ずつ針に掛け直す

    別糸に沿って目を順番に針へ戻し、端から端まで目数と向きを確かめます。針が全目を支え、次に編む段が決まってから別糸を外します。

針へ戻した後の確認は『目数・向き・面・次段』

  1. 針上の全目を数える

    端の目も含めて数え、その時点のレシピに必要な目数と合わせます。ガーターや一目ゴム編みの例では作り目を調整していなければ元の目数ですが、増減目がある作品は段ごとの指定を見ます。

  2. 輪の向きと落ちた列を確認する

    針上の隣り合う目と比べ、脚が交差する掛かり方になっていないか見ます。抜けた輪や下へ伸びる横糸があれば、先へ編まずその輪を確保します。意図的なねじり目を指定する模様ではレシピに従ってください。

  3. 編み地の面と作業糸の側を見る

    最後に正しく完成した段をメモ・編み地と照合し、次に表側と裏側のどちらを手前にして編むか確認します。作業糸が次に編む位置へ自然につながっているかを見ます。

  4. レシピの次段を一目だけ編んで確かめる

    目数と面が合ってから、編み直す段の指示へ戻ります。最初の一目を編み、模様の列・糸の位置をもう一度確認してから残りを進めます。

目数が合わない場合、余分な掛け目、端の見落とし、滑り落ちた輪など原因が異なります。数合わせのためだけに適当な増減目を入れず、レシピと最後に確かな段まで戻って確認します。表目・裏目の列やねじり目の診断は、それぞれの専用記事で詳しく扱います。

無料レシピで考える戻し位置の仮例

amilog公式の『かんたんガーターマフラー』は作り目20目を表編みで往復し、『一目ゴム編みリストウォーマー』は作り目28目で表編みと裏編みを交互にして往復します。原本は間違いをほどく工程を指定していません。以下の誤り段や進行段は説明用の仮例であり、実際の作品の段数・目数・模様に置き換えてください。

仮の編みかけ戻す目標再開前に確かめること
ガーターマフラー:20目で16段まで進み、12段目に誤り11段目を終えた状態まで戻し、12段目から表編みで編み直す針上20目、作業糸の側、完成済み11段という記録
リストウォーマー:28目で20段まで進み、17段目の表裏を誤る16段目を終えた状態まで戻し、17段目の指示から編み直す針上28目、表裏の列、次段の表編み・裏編みの順

ほどく途中で目を落とした・向きが分からないとき

見つけた状態先にすること避けること
輪が針から外れ、縦にほどけかけたその輪をすぐ確保し、どの列・段で外れたか見る輪を見失ったまま糸を引き続ける
戻しすぎて目標段を越えた印と編み地を照合し、現在の針上の状態を特定する段番号を推測して編み始める
針へ戻した目がねじれて見える隣の輪と脚の向きを比較し、編む前に掛け直す全目の向きを見ずに次段を編む
目数だけが合わない端の輪・掛け目・落ちた輪を確認し、レシピのその段と照らす合わせるためだけの増減目を加える

針から落ちて縦にほどけた一列を拾い上げるのは『ガーター編みの落とし目の直し方』の主題です。針上の輪の脚が交差しているか判定するのは『ねじり目の見分け方と直し方』へ進んでください。段の途中で作業を中断するだけなら、『棒針編みの中断・再開手順』を使い、わざわざ段をほどく必要はありません。

編み直し前のチェックリストと次の一歩

  • 誤りの段と、その前の最後に正しく完成した段を指せる
  • 近い範囲は一目ずつ、複数段は印を付けて目標の直前で減速する方法を選んだ
  • 既設ライフラインを使うなら、その段が誤りより前の正しい段だと確認した
  • 全ての生きた目が順番どおり針上にあり、端の目まで数えた
  • 輪の向きと、落ちて縦にほどけた列がないことを見た
  • 編み地の面・作業糸が出る側・レシピの次段指示が一致する
  • 不明なまま糸を引き続けたり、目数を推測で調整したりしていない

まずは作品を平らに置き、レシピで最後に確かな段と間違えた段を一行ずつ書きます。近ければ下の輪を針で受けながら一目だけ戻し、次の輪の位置を確かめてください。複数段なら印の直前で止まり、全目を針に戻せた後に目数・向き・次段を照合します。確認が揃ったら、元の無料レシピの編み方へ戻って一目から編み直しましょう。

よくある質問

棒針編みで数段前の間違いは、どこまでほどけばよいですか?
間違えた段を取り除き、その直前の最後に正しく完成した段の針上の状態まで戻します。例えば12段目に誤りがあれば、11段目を終えた状態を目標にし、12段目から編み直します。
一目ずつほどくとき、先に針から目を外しますか?
いいえ。先に一段下の輪へ左針を入れて保持してから、右針にある上の目を外し、作業糸を静かに戻します。上の目だけ先に外すと、下の輪まで落とす可能性があります。
複数段を一気に糸で引いても大丈夫ですか?
行き過ぎや目落ちが起き得るため、一気に引き切らないでください。誤りの段を先に示し、作業糸を少しずつ引いて目標の直前で止め、最後は一目ずつほどきながら生きた目を針へ戻します。不安なら最初から一目ずつ戻せます。
ライフラインがなかった段にも、後から通せば必ず止められますか?
必ずとは言えません。この記事で説明するライフラインは、誤る前に正しい段の針上の全目へ別糸を通して残したものです。既設のものがなければ、段へ印を付けて慎重にほどき、輪を一目ずつ針で確保します。
ほどいて戻した目数が作り目と違ったらどうしますか?
まず戻した段のレシピ指定と照合します。増し目・減らし目がある作品では作り目数と異なることがあります。増減がないのに合わなければ、端の輪、余分な掛け目、落ちた輪を確認し、数合わせだけの増減目はしません。
針へ戻した輪がねじれているように見えます。先へ進めてよいですか?
編む前に隣の輪と脚の向きを比べ、意図しない交差なら針上で掛け直します。模様が意図的なねじり目を指定している場合はレシピに従います。判定に迷うときはねじり目の専用記事で確認してください。
かぎ針編みのほどき方と同じですか?
異なります。かぎ針編みは通常、作業中のループを一つ針に保持して戻しますが、棒針編みでは横一段の複数の生きた目を針へ戻す必要があります。かぎ針のほどき・再開は専用記事を確認してください。
ガーターマフラーやリストウォーマーのレシピは、ほどく工程を指定していますか?
いいえ。二つの公式レシピの20目・28目は編み直し位置を考える仮例に使っていますが、原本は誤りをほどく専用工程を指定していません。修正後は自分の実際の段数を確かめ、元のレシピの編み方へ戻ります。

参考にした基礎資料

無料レシピで練習する

段と目数を記録しながら編む

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