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棒針編み・つまずき解決

棒針編みのステッチマーカーはどこに付ける?針上と編み地の使い分け

『マーカーを付ける』とレシピにあっても、棒針へ通すのか、編み地に留めるのかで迷います。どちらも目印ですが、示せる位置と動かし方は同じではありません。まず何を示したいかを決め、閉じたリングと開閉式を使い分けましょう。

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生成画像。明るい卓上に棒針の編みかけと、そのそばに閉じたリング型・開閉式のマーカーを置いた装飾写真。取り付け位置を示す手順図ではない

まず答え

これから編む目と目の境界を示すなら、閉じたリングを針上の目と目の間へ掛けます。指定位置まで編んで右針へリングを置き、次の段でリングに来たら左針から右針へ移してから続きを編みます。リング自体は編み目ではなく、1目として数えたり編んだりしません。すでに編んだ特定の目や編み地の表側など、針から離れた場所を示すなら開閉式・割れ目のあるマーカーをその位置に留めます。開閉式は針上にも使えますが、閉じたリングは編み地の途中から自由に付け外しできません。レシピに具体的な配置指示があれば、その指定を優先してください。

棒針のステッチマーカーを付ける場所の要点を3つに整理した図解

この記事で分かること

  • 目と目の境界を示す閉じたリングは、針上に掛けて編むたびに移す
  • 編み地の特定の目や面を示す開閉式は、必要な位置に留める
  • マーカーは1目に数えず、針上の全目を休ませる道具とも分ける

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針上の境界か、編み地の場所かを先に決める

棒針の編み地には、今針に掛かっている生きた目と、すでに編み終えた下の段があります。『次はここから模様が変わる』と生きた目の間を示したいときは針上のマーカーが向きます。一方、『この目が指定位置』『こちらが表側』と完成済みの編み地に印を残したいときは、開閉式をその場所へ留めます。YarnspirationsとLion Brandは、閉じたリングを針上に残し、開閉式や割れ目のある型を編み地にも付けられると説明しています。

閉じたリングは丸い一続きの輪です。針に通して目と目の間に置くため、途中の編み地へ横から差し込んだり、好きな段で輪だけを外したりはできません。開閉式にはロック式や割れ目のある型があり、編み地の目へ後から付け外しできます。開閉式も針上の境界に使えますが、何の印か分からなくならないよう、針上用と編み地用の役割を決めて使うと確認しやすくなります。

示したいこと付ける場所使いやすい型
模様の切り替え・目数の区切り生きた目と目の間の針上閉じたリング、または開閉式
編み地の表側・特定の編み目編み終えた編み地の目開閉式・割れ目のある型
針から外れた目を一時的に確保外れた輪そのもの開閉式。目を直す手順は別記事で確認

閉じたリングは針上の目と目の間へ置く

最初に境界を決め、そこまでの目を普通に編みます。例えば『14目編んだ後』なら、14目を右針へ移した時点で右針にリングを掛け、続けて15目めから編みます。Lion Brandも、印を付けたい位置まで編んでから右針へ閉じたマーカーを置く方法を示しています。リングは14目めや15目めの輪へ刺さっているのではなく、その二つの目の間にあります。

リングの内側を棒針が通る状態にし、作業糸だけへ掛けたり、編み目の糸を輪に通したりしないでください。次に編む目が分からなくなったら、リングの両側にある針上の目を一つずつ見て、レシピの区切りと照合します。区切りを一度決めた後は、その目数をメモしておくと、針から落ちたときも数え直せます。

  1. 印の目的と位置を確認する

    模様の境界なのか目数の区切りなのかを決め、レシピのどの目の後に置くかを確認します。針上の目を数え、位置が曖昧なままリングを掛けないでください。

  2. 指定位置まで編む

    通常どおり右針へ目を編み移します。目そのものへリングを刺さず、目的の目を編み終えた所で一度手を止めます。

  3. 右針へリングを掛ける

    針先から閉じたリングを通し、編んだ目のすぐ後ろへ置きます。リングの後に続く目をレシピどおり編み、マーカーは編まずに残します。

  4. 区切りが合うか照合する

    リングの前後の目数を数え、示したかった境界と一致するか確かめます。位置を間違えたなら、次の段へ進む前に針上で正しい境界へ置き直します。

次の段では、左針から右針へリングだけを移す

平らに往復編みするときは段の終わりで編み地を返します。前の段に置いたリングは、次の段では左針上の目と目の間に見えます。そこまで編んだら、リングだけを左針から右針へ滑らせ、次の目を編みます。Yarnspirationsは毎段、Lion Brandはリングに到達したときに左針から右針へ移す方法を案内しています。丸く編む場合も、リングに到達したら同じようにマーカーを左針から右針へ移します。

『sm』はCraft Yarn Councilの英語略語表でslip marker、つまりマーカーを移す指示です。『pm』はplace markerで、マーカーを置く指示です。どちらも目を1目編む指示ではありません。略語の使い方はレシピごとに補足されることがあるため、作品の凡例を先に読みます。

  1. リングの手前まで編む

    針上の目をレシピどおり編み、左針上のリングが針先へ来たら止めます。リングのすぐ後ろの目を先に飛ばさないようにします。

  2. リングだけを右針へ移す

    リングを左針先から外して右針先へ通します。作業糸を掛けて編む操作はせず、リングの両側の目の順序も変えません。

  3. 次の目から編み続ける

    レシピの次の目を編みます。段末で目数を数える場合もリングは除き、生きた編み目だけを数えてください。

開閉式は編み地の特定の目や面に留める

針から離れた場所を指し示すには、ロック式や割れ目のあるマーカーを使います。Yarnspirationsは編み地の表側の印、Lion Brandは特定の目への取り付けを例に挙げています。確認したい目を編み地から探し、開閉式をその目に軽く掛けて閉じます。糸を針先で突き刺したり、引っ張って形を変えたりしないでください。後で位置を見直せるよう、何の印かをレシピの余白やメモへ残します。

例えば表側が分からなくなりそうなら、表側と確認できた面の一目へ留めます。その目が示すのは『この面が表』であり、針上の『次に編む境界』ではありません。編み地の固定位置を示す印なら、針上のリングのように毎段右針へ移す必要はありません。一方、進行に合わせて印を更新する指示がレシピにあれば、その時点で付け替えます。開閉式は針上にも掛けられるため、同じ道具を使う場合も場所と目的を分けて判断してください。

編み地に留める

特定の目や表側の位置を、後から見返す目印にします。取り外すときは開いてから外し、糸を引っ掛けないようにします。

針上に掛ける

開閉式でも目と目の間の境界を示せます。この用途では閉じたリングと同様に、編み進めて出会った所で右針へ移します。

外れた輪に掛ける

落とし目がさらにほどけないよう輪を一時確保する使い方もあります。復旧そのものは『ガーター編みの落とし目の直し方』で確認してください。

公式リストウォーマーの28目で、任意の区切りを試す

amilog公式の無料『一目ゴム編みリストウォーマー』は、作り目28目を例に、表1目・裏1目を14組繰り返して平らに編むレシピです。原本にマーカーの指定はありません。ここでは針上の境界を移す練習として、28目の中央を任意で印にします。作り目を調整している場合は14目という数をそのまま使わず、実際の目数と自分が示したい境界で決めてください。

最初の段で14目を編んだら、右針へリングを掛け、残り14目を編みます。編み地を返した次の段でもリングの手前まで編み、左針から右針へリングだけを移します。段末で数えるのは編み目28目で、リングは29目めになりません。これはレシピの工程を増やす提案ではなく、マーカーの置き方を確かめるための任意の練習です。作品に取りかかる際は原本の28目・44段などの指定を読み、必要な幅の調整は別記事で判断してください。

作業の時点針上のマーカー数えるもの
14目を編み終えた右針へ掛け、15目めから続ける編んだ目14目
次の段でリングに来た左針から右針へ移すリングを除いた編み目
段末境界が残っているか見る合計28目。リングは数えない

間違えやすい場面と、編み進める前のチェック

閉じたリングを生きた目へ直接通すと、区切りではなく目と一緒に動いてしまいます。作業糸へ掛けた場合も、目と目の間の針上マーカーにはなりません。置いた直後にリングの前後を見て、針上の編み目だけがレシピの目数と合うか確かめてください。マーカーが外れたり位置が分からなくなったりしたら、勘で戻さず、最後に確かな端やレシピ指定位置から数え直します。

開閉式を編み地に留めるときは、何を示す印かを決めてから付けます。表側の印なのに針上の境界マーカーと同じ色・位置に見えるなら、メモを添えるなどして区別します。マーカーは場所を知らせる補助具で、作業を休むときに針上の全目を保持する方法や、落とし目を直す手順の代わりではありません。

  • 何を示す印かを、境界・特定の目・面のどれかで説明できる
  • 針上の境界なら、リングが生きた目と目の間にある
  • 編み地の目や面なら、開閉式を必要な場所へ軽く留めた
  • リングは編まず、1目として数えず、次の段で出会ったら移す
  • 原本の位置指定と自分のマーカーが一致している

まとめ:目と目の間は針上、特定の場所は編み地へ

棒針で生きた目の境界を示すときは、閉じたリングを針上の目と目の間に掛け、編み進めてリングに来たら左針から右針へ移します。特定の目や表側など、針から離れた位置を示したいときは開閉式を編み地へ留めます。どちらも編み目には数えません。まず手元の作品で印の目的と原本の指示を確かめ、試しに一度置いて次の段で移してみてください。

無料の『一目ゴム編みリストウォーマー』で試す場合は、28目の中央を任意の区切りにできます。段そのものを数える疑問は『一目ゴム編みの段数の数え方』、作業を止めるときの全目の保護は『棒針編みの中断・再開』で確認し、マーカーの仕事と混同しないようにしましょう。

よくある質問

閉じたステッチマーカーは編み目に付けますか?
いいえ。棒針では閉じたリングを針上の生きた目と目の間に掛けます。特定の編み目そのものに留めたい場合は、後から付け外しできる開閉式や割れ目のある型を使います。
マーカーの所に来たら、編んでから移しますか?
リングそのものは編みません。リングの手前の目まで編み、左針上のリングだけを右針へ移し、次の目から続きを編みます。レシピのsmはこの『マーカーを移す』指示です。
pmとsmは何の意味ですか?
Craft Yarn Councilの英語略語表では、pmはplace marker(マーカーを置く)、smはslip marker(マーカーを移す)です。作品ごとの凡例や配置指示がある場合は、そちらも確認してください。
開閉式のマーカーも棒針に掛けられますか?
はい。開閉式は針上の目と目の間にも使えます。その場合は境界を示す針上マーカーとして、編み進めて出会ったときに左針から右針へ移します。編み地の目へ留める用途とは分けて考えます。
マーカーは編み目の数に入れますか?
入れません。針上の生きた編み目だけを数えます。公式リストウォーマーの28目を中央で区切る任意の例なら、14目・リング・14目で、合計は28目のままです。
針上のマーカーを編み地の途中から外したいときは?
閉じたリングは途中の編み地から横に抜けません。編み進めてリングへ到達したとき、針から外すか位置を変えます。途中で自由に付け外ししたい用途には、開閉式や割れ目のあるマーカーを使ってください。
ステッチマーカーで編みかけの全目を休ませられますか?
マーカーは位置を示す補助具です。開閉式で外れた輪を一時的に留める用途はありますが、針上の全目を保護して作業を中断する方法とは違います。中断・再開の記事で目の保持を確認してください。

参考にした基礎資料

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段と目数を記録しながら編む

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