amilog
棒針編み・つまずき解決

ロングテール作り目で糸端が足りないとき|長さの見積もりとやり直し

棒針の作り目を順調に並べていたのに、指定の目数まで届く前に親指側の糸が短くなった。糸玉にはまだ十分残っているのに、なぜ続けられないのでしょうか。ロングテール作り目では、糸玉につながる作業糸だけでなく、最初に取り分けた糸端も使います。ここでは、足りないと気づいたときに止まる場所、次の糸端の見積もり方、スリップノットから始める方式でのやり直しを順に確認します。

執筆・確認: 公開日: 最終更新:

生成画像。明るい卓上に生成り色の作り目が並ぶ木製棒針と短い糸端、薄緑色の糸玉を置いた装飾写真

まず答え

ロングテール作り目で親指側の糸端が残りの目数に足りないなら、指定数より少ないまま1段目へ進まず、作り目をほどいて長めの糸端からやり直します。糸端へ別の糸を結んで同じ作り目を続けることを初心者向けの基本手順にはしません。やり直す前に、使う糸を棒針へ必要目数の分だけゆるく巻き、巻いた部分を糸端の目安にして、最後の糸始末分の余裕を足してからスリップノットを作ります。巻き数は長さを測る目安であり、糸・針・手加減によって必要量は変わるため、作り目の途中と最後にも糸端を確認してください。

ロングテール作り目の糸端不足の要点を3つに整理した図解

この記事で分かること

  • 親指側の糸端が不足したら、指定目数の途中で止めて作り直す
  • 必要目数の分だけ糸を針へ巻き、糸始末の余裕も足して見積もる
  • スリップノット式だけを一つの手順で使い、最後に目数と糸端を確認する

🧶 編みながら読むなら、amilogアプリ(無料)が便利です。段数連動カウンターで「今どの段か」を見失いません。

まず止まる:足りないのは糸端か、作業糸か

ロングテール作り目は、最初に残した糸端と、糸玉につながる作業糸の2本で縁を作ります。Knit Picksのスリップノット式では糸端を親指、作業糸を人差し指に掛けます。糸玉が残っていても親指側の糸端だけが尽きれば、同じ動作で残りの作り目を続けられません。まず針上の輪を落とさず、どちらの糸が短くなったかを確かめてください。

糸端が短くても、すでに指定目数まで作れていて、後で糸始末できる余裕があるなら、糸端不足としてほどく必要はありません。一方、まだ目数が足りない、または最後に糸始末する分まで使い切りそうなら、1段目を始める前にやり直す判断がしやすくなります。目数の数え方や作り目の締め過ぎは、それぞれ別の記事で確認できます。

手元の状態確認すること次の行動
糸端が短く、指定目数に届いていない残り何目かと親指側の糸を確認1段目へ進まず、ほどいて長めの糸端からやり直す
指定目数には届いたが、糸端がほぼない後で糸始末できる長さが残るか余裕がなければやり直しを検討する
指定目数も糸始末の余裕もある針上の目数と1段目の指示レシピの1段目へ進む

糸端の長さは、必要な目数を針へ巻いて見積もる

Knit Picksは、必要な作り目の数だけ糸を棒針に巻き、その分の長さに糸始末の余裕を足してからスリップノットを作る方法を紹介しています。Brooklyn Tweedも、必要目数と同じ回数だけ針に巻いて糸端を概算し、余裕を足す方法を示しています。どちらも、どの糸・針でも同じ長さになる保証ではありません。幅から概算する方法もありますが、作品の幅がまだ分からない初心者には巻き数で手元の糸と針を使って確かめると分かりやすくなります。

  1. レシピの作り目数と使う糸・針を確かめる

    作品の指定目数を先に読み、使う糸と棒針を用意します。糸の太さや針を替えると巻いたときの長さも変わるため、別の糸で測った長さをそのまま使いません。作り目の方式が指定されている作品では、その指定を優先します。

  2. 糸を針の軸へ必要目数の分だけゆるく巻く

    糸玉から出した糸を、これから使う棒針へ指定の目数に対応する回数だけ巻きます。重ねてきつく巻き付けず、巻いた部分を指で押さえて長さの目安を取ります。これは糸端の見積もりで、巻いた輪をそのまま作り目として数えるわけではありません。

  3. 巻いた長さの外に、糸始末の余裕を残す

    巻いた部分を針から外し、糸端として使う側に糸始末のための余裕を足します。Knit Picksは余裕を足してからスリップノットの位置を決めます。固定の長さだけで足りると断言せず、編み終わりに糸端を始末できるだけ残せるかを見ます。

  4. その位置でスリップノットを作る

    糸端の長さを決めたら、Knit Picksのスリップノットから始める方式で最初の輪を針へ掛けます。途中で不足すると感じたら、残り目数と糸端を見て早めに止め、見積もりを長めにし直してください。

糸端が足りない作り目をほどき、同じ方式でやり直す

  1. 針上の目数と残った糸端を見て、やり直しを決める

    必要目数より少ないまま糸端が尽きそうなら、作り目の列で止まります。糸玉側を強く引いて補おうとしても、親指側の糸端は長くなりません。別糸を継ぐ方法は初心者向けの基本手順として扱わず、まずは一続きの糸で作り直します。

  2. 作り目を逆順にほどき、糸を整える

    針から目を一度に強く引き抜かず、最後に作った輪から順に戻します。スリップノットもほどき、糸が絡んだり傷んだりしていないか見ます。糸端を切って短くする必要はありません。

  3. 糸端を見積もり直し、スリップノットを掛ける

    前回足りなかった分を踏まえ、針への巻き数で取り直した長さへ余裕を足してスリップノットを作ります。結び目の輪を針に掛け、軽く整えます。この記事のスリップノット式では最初の針上の輪を1目として数え、合計で指定数を確認します。結び目なしの別方式を選ぶときは、その方式の数え方に従ってください。

  4. 糸端を親指、作業糸を人差し指に掛けて続ける

    Knit Picksの方式に合わせ、糸玉から離れる糸端を親指側、糸玉につながる作業糸を人差し指側に置きます。針を親指の糸の下から入れ、人差し指の糸を掛けて親指の輪へ戻し、親指を抜いて新しい目を軽く整えます。糸端を無理に引き絞らず、指定数まで同じ動作を繰り返します。

  5. 指定目数と残りの糸端を確認して1段目へ

    針上の輪を一つずつ数え、レシピの指定数と一致するか確かめます。糸端が後の糸始末に使える分だけ残っているかも見ます。両方を確認してから、レシピに指定された1段目へ進みます。

20目のマフラー・28目のリストウォーマーで考える

amilogの無料『かんたんガーターマフラー』は作り目20目、『一目ゴム編みリストウォーマー』は作り目28目を指定します。どちらもロングテール作り目を必須としていません。作品で使う作り目方法を自分で選べるときに、この方式を選んだ場合の確認例です。別のレシピで作り目方法が指定されているなら、その指定に従ってください。

マフラーを20目で始めるなら20目分、リストウォーマーを28目で始めるなら28目分を針に巻いて目安を取ります。必要な長さを『何cm』と固定せず、使用する糸と針でその都度確かめます。作り直し後に針上の目数が合っても、糸端が始末できる分だけ残ったかは別に確認します。

任意の適用例見積もり時に確かめること1段目の前に確かめること
かんたんガーターマフラー・20目同じ糸と針に20目分を巻き、余裕を足す針上に20目、糸端に始末の余裕がある
一目ゴム編みリストウォーマー・28目同じ糸と針に28目分を巻き、余裕を足す針上に28目、糸端に始末の余裕がある

やり直しても足りないときの失敗例と切り分け

起きたこと見直す点直し方
針巻きで測ったのに途中で糸端が尽きた巻き方がきつすぎないか、糸始末の余裕を足したか同じ糸・針で見積もり直し、前回より余裕を取る
糸玉側は長いのに親指側だけ短い親指側が糸端、指側が作業糸か残り目数へ届かなければほどき、糸端を長めに取る
目数は合ったが、残りの糸端がほぼない後で糸端を始末できるか本体を編み進める前にやり直しを検討する
糸端は足りるが1段目の針が入らない作り目の輪を締めすぎていないか糸端不足とは分け、作り目のきつさの記事で確認する

作り目の途中で糸端に別の糸を結ぶと、縁に結び目が残り、その後の目の作り方や仕上げも変わります。熟練者向けには別の方法もありますが、本記事は指定の作り目を一続きの糸で作り直せる初心者向けの対処に絞ります。糸端不足と、目数の数え間違い・作り目の締め過ぎを一度に直そうとせず、まずどれが起きているかを分けてください。

1段目へ進む前のチェックリストと次の行動

  • 作品が作り目方法を指定しているか確認し、ロングテール式を任意で選んだ
  • 糸玉へ続く作業糸と、親指側で使う糸端を見分けた
  • 必要目数の分だけ同じ糸を針へ巻き、糸始末の余裕を足した
  • 途中で不足した列は、指定目数より少ないまま編み始めずに作り直した
  • スリップノット式の動作だけで指定目数まで作り、針上の輪を数えた
  • 作り目の後にも、糸端を始末できるだけの余裕が残っている

今ある作り目が不足しているなら、まずほどいて同じ糸・針で巻き数を取り直し、スリップノットからやり直してください。指定目数と残りの糸端を確かめたら、無料レシピの1段目へ戻れます。結び目を針上の1目に含めるか迷った場合は目数の記事を、輪がきつくて右針が入らない場合は作り目の張りの記事を確認しましょう。

よくある質問

ロングテール作り目で糸端が足りなくなったら、そのまま編めますか?
指定目数へ届いていないなら、少ない目数のまま1段目へ進まず、作り目をほどいて糸端を長めに見積もり直します。糸玉に残る作業糸だけでは、親指側で使う糸端の不足を埋められません。
糸端に別の毛糸を結んで続けてもよいですか?
別糸を使う応用方法はありますが、縁に結び目が残るなど仕上がりと手順が変わります。初心者向けの基本対処としては、まず作り目をほどき、一続きの糸から長い糸端を取り直します。
作り目に必要な糸端は何cmですか?
目数だけで一定の長さは決められません。使う糸と針で必要目数分をゆるく巻いて目安を取り、最後の糸始末分の余裕を足します。手加減でも変わるため、作り目の途中と後で残りを確かめてください。
糸端が少ししか残らなくても、指定の目数までできればよいですか?
針上の目数だけでなく、後で糸端を始末できる余裕も確認します。目数は合っても糸端をほぼ使い切ったなら、本体を編み始める前に長めの糸端からやり直すことを検討してください。
スリップノットを使わないロングテール作り目も同じ手順ですか?
糸端を見積もる針巻きの考え方は共通しますが、最初の輪の作り方は同じではありません。この記事の実操作はKnit Picksのスリップノット式です。結び目なし方式なら、その方式の説明を最初から確認してください。
amilogのガーターマフラーはロングテール作り目を指定していますか?
いいえ。公式レシピは20目の作り目を指定しますが、ロングテール式は必須にしていません。レシピが方式を指定しない場合に自分でこの方法を選んだときの糸端不足対処として参照してください。

参考にした基礎資料

無料レシピで練習する

段と目数を記録しながら編む

amilogアプリなら、レシピを見ながらカウンターで段数を記録できます。 中断しても、どこまで編んだかを残せます。

App Storeで無料ダウンロード

あわせて読みたい