輪針で平編みはできる?棒針2本のレシピを往復で編む方法
棒針2本と書かれたマフラーのレシピを、手元の輪針で編みたい。コードでつながった針先を見て『輪にしないと使えない?』『段末でどう返す?』と迷うかもしれません。輪針でも、作り目を輪につなげず、端まで編んでから編み地を返せば平らな編み地を作れます。公式のガーターマフラーを例に、編み始めから2段目までの針先の動きを確かめます。
執筆・確認: amilog編集部公開日: 最終更新:

まず答え
輪針でも平編みできます。レシピ指定の号数の輪針に作り目をし、目を片方の針先へ寄せます。毛糸玉につながる作業糸がある側の針先を左手、空の針先を右手に持ち、左の目を端までレシピどおり編みます。1段が終わったら編み地を返して左右の針先を持ち替え、次の段を編みます。作り目の最初と最後をつなげて輪にせず、毎段往復するのが要点です。公式ガーターマフラーなら原本の20目を作り、各段を表編みで180段進めます。この目数・段数はその作品の指定で、輪針へ替えるだけでは変更しません。

この記事で分かること
- 輪針でも作り目の両端をつながず、1段ごとに返せば平編みできる
- 作業糸がある針先を左に持ち、空の右針先へ端まで編み移す
- 段末は針先を持ち替えて返し、号数・目数・段数は原本に従う
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輪針は輪編み専用ではない
クロバーは輪針について、輪に編むほか平編みにも使えると説明しています。針先がコードでつながっていても、作り目の両端まで編み続けて輪にする必要はありません。Knit Picksは輪針を使った平編みを、棒針2本と同じように往復して編む方法として示しています。
平編みか輪編みかを分けるのは、コードの有無ではなく編み進め方です。平編みでは端まで編んで編み地を返し、次の段を反対面から編みます。輪編みでは返さずに作り目の最初の目へ続けて編み、両端をつなぎます。Craft Yarn Councilもこの違いを説明しています。平らなマフラーのレシピでは、輪針を使っても輪につなげません。
| 編み方 | 段末での動き | 作り目の両端 |
|---|---|---|
| 輪針で平編み | 編み地を返し、左右の針先を持ち替えて次の段へ | つながない。平らな端を残す |
| 輪針で輪編み | 返さず、最初の目へ続けて編む | つないで筒状にする |
| 棒針2本で平編み | 編み地を返し、針を持ち替えて次の段へ | つながない。輪針の平編みと同じ往復 |
作り目の前に、原本と輪針を照らし合わせる
最初にレシピが平らな編み地を指定しているか、針の号数、作り目、各段の編み方を確認します。棒針2本を輪針に替える場合も、針先の太さは原本の指定に合わせます。コードは目を載せておける部分ですが、針先まで目が無理なく動き、実際に編める長さかを手元で確かめてください。すべての作品に共通するコード長をこの記事で決めることはできません。
amilogの無料『かんたんガーターマフラー』は、並太毛糸と棒針7〜8号、作り目20目、表編み20目を180段繰り返す原本です。輪針を使うなら、同じ号数に相当する針先を選びます。20目・180段はこのマフラー固有の数字です。別の作品にはその作品の目数・段数を使い、輪針に替えたことを理由に作り目や縁目を加えません。
- 原本が平編みか輪編みかを確認した
- 輪針の針先の号数を原本と照合した
- 作り目・各段の編み方・段数を原本で読んだ
- 目がコードから針先へ無理なく動くことを確認した
作り目から2段目まで:左右の針先を持ち替える
Knit Picksの輪針で平編みする説明では、作業糸に近い針先へ目を寄せ、その針先を左手、空の針先を右手に持って始めます。作業糸とは毛糸玉からつながっている糸です。作り目に残った短い糸端を編む糸と取り違えないでください。作り目の方法によって糸端の出方は違うので、毛糸玉までたどって確かめます。
原本どおりの目を輪針に作る
公式ガーターマフラーなら20目を作り、数を照合します。作り目がコードに広がっても構いません。最初の目と最後の目をつないで輪にはしません。
目と作業糸のある針先を左手に持つ
目を片方の針先へ寄せ、毛糸玉につながる糸が針先近くにあることを見ます。その針先を左手に持ち、コードでつながるもう片方の空の針先を右手に持ちます。
左の目を端まで右へ編み移す
公式ガーターマフラーなら各目を表編みし、左の20目をすべて右の針先へ編み移します。糸端ではなく作業糸を使います。別の平編みレシピなら、その段に書かれた表編み・裏編みなどの指示どおりに編みます。
段末で返し、針先を左右に持ち替える
1段が終わると目は右の針先にあり、左の針先は空です。編み地を返して目のある針先を左手、空の針先を右手へ持ち替えます。作業糸がある側から次の段を編み始め、また端まで進みます。
2段目を終えたら目数と段を確認する
公式ガーターマフラーは2段目も表編み20目です。端まで編んだら20目が残っているか、2段を終えたかを確認します。以後も各段末で返し、原本の180段まで同じ往復を続けます。
公式ガーターマフラーで確かめる往復の例
| 原本の工程 | 輪針での動き | 確認点 |
|---|---|---|
| 作り目20目 | 輪につなげず、一方の針先へ目を寄せる | 毛糸玉につながる作業糸を見分ける |
| 1段目:表編み20目 | 左の目を右の針先へすべて編む | 端で止まり、作り目の最初へ続けない |
| 2段目:表編み20目 | 返して目のある針先を左に持ち替え、表編み | 段末の目数は20目 |
| 以後180段まで | 各段末で返し、原本の表編みを繰り返す | 段数は平編みの段として数える |
輪針に替わっても、原本の『表編み×20を180段』という指示は変わりません。平編みのガーター編みは編み地を毎段返して表編みするため、輪につないで返さず表編みだけを続ける手順へ読み替えてはいけません。段を数えるときに畝との対応で迷ったら、ガーター編みの段数記事で編み地を照合してください。
原本には最後の伏せ止めと糸始末もあります。ここで説明するのは輪針による平編みへの置き換えであり、原本の仕上げを省く説明ではありません。まず公式レシピを開き、自分の輪針の号数と20目の作り目を確認してから1段目を始めましょう。
うまく進まないときは、この順に切り分ける
作り目が輪につながりそうになる
段末で最初の目へ続けて編もうとしていないか見ます。平編みでは端で止まり、編み地を返して目のある針先を左に持ち替えます。すでにつないだなら平編みの原本とは違う状態なので、進める前に作り目と最初の段へ戻って確認します。
1段目で糸が足りないように見える
作り目の短い糸端を編む糸として持っていないか確かめます。毛糸玉までつながっている方が作業糸です。糸端の位置だけで判断せず、たどってから最初の一目を編みます。
段末で次にどちらの針先を持つか迷う
編み終わった目は右の針先、空の針先は左にあります。編み地を返して持ち替え、目のある針先を左に戻します。コードを外す必要はありません。
目がコードで止まり編みにくい
目を無理に引っ張らず、針先へ少しずつ寄せます。針先の号数と、使っている輪針がその目数・編み地に扱いやすいかを見直します。特定のコード長を万能な正解として選びません。
段数と目数が混ざる
20目は横に並ぶ目の数、180段は端から端へ往復する段の合計です。輪針のコード上の目もその段の目数に含みます。『1往復で1段』ではなく、端から端を編むたびに1段です。
編み進める前のチェックリスト
- 原本が平編みを指定し、輪につなぐ指示がない
- 針先の号数が原本の指定に合っている
- 作り目の数と、毛糸玉につながる作業糸を確認した
- 段末では最初の目へ続けず、編み地を返した
- 目のある針先を左、空の針先を右に持ち替えた
- 2段目も原本の編み方で端まで編み、目数を照合した
まとめ:輪針でも一段ずつ返せば平らに編める
輪針を使う平編みは、作り目を輪につなげず、左の目を右へ編み移し、段末で返して針先を持ち替える往復です。コードは針先をつないでいるだけで、編み地まで輪にする必要はありません。編む目数と各段の編み方は元のレシピに従います。
手元に輪針と公式『かんたんガーターマフラー』があるなら、まず原本の針7〜8号・作り目20目を照合してください。次に作業糸のある針先を左に持って1段目を表編みし、端で返して2段目へ進みましょう。表編み一目の操作は『棒針の表編みの編み方』、作り目の数え方は『作り目の結び目は1目?』、進んだ段の確認は『ガーター編みの段数の数え方』を参照できます。
よくある質問
- 輪針で平編みするには、作り目を輪につなぎますか?
- つなぎません。端まで編んだら編み地を返し、目のある針先を左に持ち替えて次の段を編みます。返さずに作り目の最初の目へ編み進むと輪編みになります。
- 棒針2本と指定されたレシピを輪針で編んでも、目数や段数は同じですか?
- 平編みとして往復し、原本と同じ編み方で進めるなら、輪針に替えるだけで原本の目数・段数を変更しません。針先の号数も原本に合わせます。公式ガーターマフラーの20目・180段はその作品固有の指定です。
- 輪針で1段編み終えた後、コードを引き抜いて返しますか?
- コードを外す必要はありません。段末では編み地を返し、目を載せた針先を左手、空の針先を右手に持ち替えるだけです。目がコードにある場合は次に編む分を針先へ寄せます。
- 作り目の後、どちらの糸で1段目を編みますか?
- 毛糸玉につながっている作業糸で編みます。作り目に残った糸端と迷ったら、糸をたどって毛糸玉へ続く側を確認してください。
- 輪針のコードは何cmを選べばよいですか?
- 作品の幅や目数、輪針の作りによって扱いやすさが違うため、ここで一律の長さは決めません。原本の針先の号数を優先し、作り目が無理なく載り、目を針先へ動かせるものを選びます。
- 輪針で表編みを続ければ、平編みでも輪編みでも同じガーター編みになりますか?
- いいえ。平編みでは段末で返して表編みを繰り返します。輪編みでは編み地を返さないため、同じ操作の繰り返しを元の平編みレシピの指示として扱えません。公式マフラーは輪につながず往復してください。
参考にした基礎資料
- クロバー『棒針編みの基礎-1/道具について』 — 輪針は輪編みだけでなく平編みにも使えることを確認。
- Knit Picks『Knitting Flat』 — 作業糸側の針先を左手に持ち、空の針先で端まで編み、段末で左右の針先を持ち替える手順と、糸端を作業糸と混同しない注意を確認。
- Craft Yarn Council『Knit 911』 — 輪針での平編みは段末で返し、返さず作り目の最初へ続けると輪編みになる区別を確認。
- amilog公式『かんたんガーターマフラー』 — 自社原本で棒針7〜8号、作り目20目、表編み20目を180段繰り返す工程を確認。数値は当該作品固有。



