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道具・材料選び

毛糸ラベルの見方|素材・長さ・適正針・ゲージ・ロットを読む順番

毛糸の帯には数字や記号が並んでいますが、すべてを一度に覚える必要はありません。作品に合う糸かを確かめる情報、必要量を考える情報、買い足しに使う情報、完成後の手入れに使う情報へ分けると、初めてでも順番に判断できます。表示項目や記号はメーカー・国・商品によって異なるため、手元のラベルとメーカーの商品情報、編みたいレシピを一緒に確認しましょう。

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無地の紙帯が付いた毛糸と青いかぎ針編みの編み地、木製かぎ針を並べたイメージ

まず答え

毛糸ラベルは、最初に「商品名・色番号・ロット」「素材と混率」「1玉の重さと長さ」を確認し、次に「糸の太さ」「かぎ針用の適正針」「標準ゲージ」「取扱表示」を読みます。重さと糸の太さを混同せず、針とゲージは一組で見ることがポイントです。ただし、表示項目や形式は商品によって異なり、ラベルの推奨値だけで作品の仕上がりは決まりません。編むときはレシピの指定を出発点にし、最後は試し編みで確かめます。

毛糸ラベルの見方の要点を3つに整理した図解

この記事で分かること

  • 商品名・色番号・ロットと、1玉のグラム・メートルを最初に記録する
  • 糸の太さ・適正針・ゲージは一組で読み、レシピ指定と照合する
  • 取扱表示は公式の記号表で確認し、完成後までラベルか写真を残す

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毛糸ラベルは、4つの判断へ分けて読む

判断したいこと見る欄次の行動
同じ糸を買い足せるか商品名・色番号・ロット手元の玉と表示を照合する
レシピに合う候補か素材・糸の太さ・適正針・ゲージレシピ指定と比べて試し編みへ進む
必要量を用意できるか1玉の重さ・長さレシピの総量と照合する
完成後にどう扱うか取扱表示・メーカーの注意書き使用した糸と付属品に合う方法を確認する

Craft Yarn Councilは、毛糸ラベルに見られる情報として、ブランド名、素材、色名・色番号、dye lot、糸の太さの分類、グラム・メートル、ゲージ、取扱表示などを挙げています。ただし、これはすべての商品に同じ項目・配置で表示されるという意味ではありません。

日本の家庭用品品質表示法の対象となる糸について、消費者庁は繊維組成と表示者名等を案内しています。長さ、適正針、ゲージ、取扱記号が見当たらない商品もあるため、ない欄を推測で補わず、メーカーの商品ページや問い合わせ先で確認します。

店頭では、この順番で7項目を見る

  1. 商品名・メーカー名を確認する

    似た色や似た帯でも別商品があります。買い足しや問い合わせに使えるよう、商品名とメーカー名を最初に記録します。

  2. 色番号とロットを確認する

    色名だけでなく色番号を見ます。ロット表示がある糸は、同じ作品に使う分をできるだけ同じロットでそろえます。

  3. 素材名と混率を読む

    素材が複数あるときは名称だけでなく割合まで確認します。素材ごとの詳しい選び方は「毛糸素材の違い」で分けて確認します。

  4. 1玉の重さと長さを分けて記録する

    「40g・120m」のように、グラムとメートルを別々に読みます。必要玉数の計算は「必要な毛糸量の見方」で確認します。

  5. 糸の太さの表記を探す

    日本語の太さ名称や、CYCの0〜7などがあれば、その表示方式ごと記録します。異なる方式を固定換算せず、レシピの指定糸・ゲージと照合します。

  6. かぎ針用の適正針とゲージを見る

    棒針用と、かぎ針用の記号や数値を取り違えないようにします。海外表記では英字や数字だけでなくmmも確認します。

  7. 取扱表示と注意書きを確認する

    洗濯、漂白、乾燥、アイロン、専門ケアの表示があれば読みます。記号が分からないときは公式の記号表で確認します。

架空のラベルを、判断につなげて読む

次は読み方を確認するための架空例です。実在商品の仕様ではなく、数字や組み合わせを別の毛糸へ流用できません。

架空の表示読み取れること判断
綿70%・ポリエステル30%2種類の繊維とその混率手触りや手入れ方法は混率だけで決めず、別の表示も見る
40g・120m1玉に表示された重さと長さレシピの必要量とグラム・メートルの両方を照合する
色番号12・ロットA501色を識別する番号と染色単位同じ作品に使う追加分は両方を照合する
糸の太さ 3 LightCYC方式では0〜7のうち3のカテゴリー日本の太さ名称へ固定換算せず、ゲージも確認する
かぎ針5mm・細編み14目/10cm架空の適正針と標準ゲージレシピのゲージと比べ、自分の試し編みで確認する
手洗い・平干し・アイロン不可架空の取扱条件作品に使った全素材と付属品でも可能か確認する

「重さ」と「糸の太さ」は別の情報

表記表していること使う場面
40g・50g・100g玉やかせに表示された物理的な重さレシピの使用グラムとの照合
120m・200m玉やかせに表示された糸の長さ必要な総メートルとの照合
CYC 0〜7糸の太さを分けるカテゴリーレシピに合う候補を探す
極細・中細・並太など商品や市場で使われる太さ名称同じ表示方式の中で候補を比較する

CYCのyarn weightは、玉が何グラムあるかではなく、糸の太さのカテゴリーです。0が最も細く、7が最も太い区分ですが、各カテゴリーのゲージと針の範囲は目安です。

同じ50g玉でも、糸の素材や構造、太さによって入っている長さは異なります。必要量を比べるときは重さだけを見ず、メートルも確認します。詳しい玉数計算は関連記事へ分け、この記事では各数値を取り違えないことを優先します。

適正針と標準ゲージは、一組の目安として読む

  1. かぎ針用の表示を選ぶ

    ラベルに棒針と、かぎ針の情報が並ぶ場合があります。かぎ針の絵やcrochetの表記、示されている編み目を確認します。

  2. 針のmm表記を記録する

    号数や英字は体系やメーカーによって異なる場合があるため、海外ラベルを比較するときはmmも記録します。

  3. 測定範囲と編み目を読む

    10×10cm、4×4inchなどの範囲、目数・段数、細編みなどの測定条件を確認します。数字だけを切り離して使いません。

  4. レシピ指定と照合する

    作品レシピに指定針と完成ゲージがある場合は、ラベルの推奨値で上書きせず、レシピ側を出発点にします。

  5. 自分の試し編みで確定する

    同じ糸と針でも手加減でゲージは変わります。測り方と針の調整は「ゲージの測り方」で確認します。

色番号とロットは、買い足す前に照合する

色名が同じでも、商品を識別する色番号が別なら同じ色とは限りません。また、染色ロットが異なると、同じ色番号でもわずかな色差が出る場合があります。Craft Yarn Councilも、同じ作品には同じdye lotの糸をそろえるよう案内しています。

「No Dye Lot」と表示される商品もあります。CYCは、糸にする前に着色された繊維から作られる例を説明していますが、これをどの玉でも絶対に同じ色になる保証とはせず、買い足すときは商品名・色番号と実物の見え方を確認します。

購入前

必要分の色番号とロットがそろっているか確認します。

編み始める前

複数玉の帯を並べ、別ロットが混ざっていないか確認します。

買い足すとき

残したラベルか写真を持ち、商品名・色番号・ロットを照合します。

取扱表示は、素材名から推測せず記号を確認する

CYCと消費者庁の取扱表示資料では、洗濯、漂白、乾燥、アイロン、専門ケアなどの記号を確認できます。記号内の温度、線や点、手の表示、×印にも意味があるため、形の印象だけで判断しません。

日本の表示を確認するときは、消費者庁の現在の洗濯表示ページを参照します。ただし、消費者庁の品目別案内では、対象となる「糸」の表示事項として繊維組成が示されています。販売される手編み糸に取扱記号が必ず付くとは考えず、表示がない場合はメーカーの商品情報で確認します。

  1. ラベルとメーカー情報を照合する

    記号のほかに文章の注意書きがないか、帯の内側や商品ページも確認します。

  2. 作品に使うすべての材料を見る

    複数の糸、ゴム、金具、ビーズ、詰め物を使う場合は、すべてに共通して実施できる方法か確認します。

  3. 不明なら作品本体で試さない

    メーカーへ確認するか、同じ糸の小さな試し編みで変化を確認します。詳しい水通しや乾燥手順は関連記事へ進みます。

ラベルがない・読めないときの確認先

  1. 購入履歴と商品ページを探す

    店舗の購入履歴、注文メール、メーカーの商品ページから、商品名・色番号・素材・長さを確認します。廃番品では保存済みの公式情報が見つからない場合もあります。

  2. 分からない項目を分ける

    素材、太さ、色、取扱方法など、何が不明かを一つずつ書き出します。見た目だけで商品を断定しません。

  3. 重要な判断はメーカーへ確認する

    作品の手入れや買い足しに必要な情報が確認できない場合は、メーカーや販売店へ問い合わせます。確認できない糸を、寸法や手入れ条件が重要な作品へ推測だけで使いません。

よくある読み違いを避ける

読み違い困ること確認方法
50gを糸の太さだと思う同じ重さでも長さや太さが違うグラム・メートル・太さ表示を分けて読む
CYC番号だけで代替糸を決めるゲージや風合いが合わないことがあるレシピ指定と試し編みも確認する
棒針のゲージをかぎ針へ使う針や目数の候補を取り違える道具の記号と編み目名を確認する
適正針なら必ず完成寸法になると考える自分の手加減による差を見落とすレシピの完成ゲージを実測する
色名だけで買い足す別の色番号やロットが混ざる商品名・色番号・ロットを照合する
素材名から洗濯方法を決める縮み、伸び、色落ちなどを確認できない取扱表示とメーカー情報を見る

購入前と編み始める前のチェックリスト

  • 商品名とメーカー名を記録した
  • 色番号とロットを別々に確認した
  • 素材名だけでなく混率まで確認した
  • 1玉のグラムとメートルを記録した
  • 糸の太さの表示方式を確認した
  • かぎ針用の適正針を選び、mm表記も確認した
  • ゲージの測定範囲・編み目・目数・段数を確認した
  • レシピ指定の糸・針・ゲージ・必要量と照合した
  • 取扱表示とメーカーの注意書きを確認した
  • ラベルの表裏と内側を撮影した

ラベルを読んだら、編みたいレシピへ照合する

ラベルを読めたら、編みたいレシピの指定糸、かぎ針、ゲージ、必要量と順番に比べます。針の選び方、ゲージ測定、玉数計算、素材の特徴、完成後の水通しは、それぞれの関連記事で詳しく確認できます。

初めて実際に編む場合は、鎖編みガイドで小さな試し編みを作るか、無料のスクエアシュシュやマンタキーホルダーのレシピで材料欄と手元のラベルを照合してみましょう。レシピに指定された糸や針を、ラベルの一般的な推奨値だけで置き換えないことが大切です。

まとめ:ラベルの数字を、次の判断へつなげる

毛糸ラベルは、商品名・色番号・ロット、素材と混率、重さと長さ、糸の太さ、適正針とゲージ、取扱表示の順に読むと整理しやすくなります。特に、玉のグラム数と糸の太さを分け、針とゲージを一組で見ることが大切です。

ラベルの数値は、作品に合うかを判断するための出発点です。レシピの指定と照合し、自分の試し編みで確かめたら、ラベルか写真を完成後まで残しておきましょう。

よくある質問

毛糸ラベルは、どこから読めばいいですか?
最初に商品名・色番号・ロット、素材と混率、1玉の重さと長さを確認します。そのあとに糸の太さ、かぎ針用の適正針とゲージ、取扱表示を読み、編みたいレシピへ照合してください。
レシピの指定針と毛糸ラベルの適正針が違う場合はどちらを使いますか?
作品レシピに指定糸・針・完成ゲージがある場合は、レシピ指定を出発点にします。ラベルの適正針はその糸の一般的な候補で、作品固有の寸法を保証しません。試し編みで完成ゲージと編み地を確認してください。
どちらも50gの毛糸なら、同じ量ですか?
同じ重さでも、糸の太さや素材、構造によって1玉の長さは異なります。必要量を比べるときはグラムだけでなくメートルも確認し、代替する場合はゲージも照合します。
CYCの太さ番号が同じなら、別の毛糸へ交換できますか?
候補にはできますが、同じ仕上がりになるとは限りません。同じカテゴリーでも素材、撚り、長さ、ゲージ、風合いが違うため、レシピの許容条件と試し編みを確認します。
色番号が同じなら、ロットが違っても大丈夫ですか?
染色ロットが違うと、同じ色番号でもわずかな色差が出る場合があります。見える部分へ使う糸は、できるだけ同じ色番号とロットで必要分をそろえます。
No Dye Lotとは何ですか?
CYCは、糸にする前に着色された繊維から作られ、dye lotを設けない糸の表示として説明しています。ただし、どの玉でも絶対に同じ色になる保証とは考えず、商品名・色番号と実物の見え方も確認してください。
ラベルに洗濯表示がない場合はどうしますか?
素材名だけで方法を決めず、メーカーの商品ページや問い合わせ先で確認します。確認できない水や熱を作品本体へ使わず、必要なら同じ糸の小さな試し編みで変化を確かめます。
毛糸ラベルをなくした場合はどうしますか?
購入履歴や注文メール、メーカーの商品ページを探します。見た目だけで商品や素材を断定せず、重要な情報が確認できない場合はメーカーや販売店へ問い合わせてください。
毛糸ラベルは捨ててもいいですか?
買い足しと完成後の手入れに使うため、作品が完成したあとも保管するのがおすすめです。帯を残しにくい場合は、表裏と内側を撮影し、どの作品に使った糸か分かるよう記録します。

参考にした基礎資料

基本の動きを動画で確認

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