かぎ針編みをほどく方法|間違えた目・段へ戻して再開する
編んでいる途中に間違いを見つけても、糸を一気に引く必要はありません。まず最後に正しく編めている目を探し、そこを残して誤った目だけをゆっくりほどきます。針を戻すループを見失わなければ、必要なところから編み直せます。この記事では、ほどくかどうかの判断よりも、ほどき始めてから再開するまでの手順を説明します。レシピの目数・段数・立ち上がり方は作品ごとに異なるので、再開位置はその指示と照合してください。
執筆・確認: amilog編集部公開日: 最終更新:

まず答え
間違いより手前の「最後の正しい目」を見つけ、その目の頭を指や目印で押さえます。針を作業ループから外し、作業糸を少しずつ引いて、間違えた目を一目ずつほどきます。最後の正しい目から出る作業ループが1つ残ったところで止め、そのループへかぎ針を戻します。次に編む目の位置、段・輪の向きと目数をレシピで確かめてから編み直してください。ループを2つ以上残したまま再開すると、まだほどき足りない場合があります。

この記事で分かること
- 戻る目標は、間違いそのものではなく最後の正しい目の直後
- 目の頭を押さえ、作業糸を一目ずつゆっくり引いてループ1つで止める
- 針を戻したら次の針入れ位置と段末の目数を確認して再開する
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ほどく前に「最後の正しい目」を決める
編み地を平らに置き、間違いを見つけた位置から編み始めの方向へ目をたどります。正しく編めた最後の目が分かれば、その直後まで戻すのが目標です。間違いより先に編んだ目も一緒に戻るので、戻す範囲を先に見積もってください。The Wooblesも、ほどく前に最後の正しい目を特定し、その目の頭を押さえる方法を示しています。
例えば目を飛ばした場所が分かるなら、飛ばす直前の正しい目を残します。間違いがどこか曖昧なときは、目印リングや段の境目、レシピの目数を使って位置を探します。原因が確定していないまま長い範囲をほどくと、再開位置も分からなくなるため、まず作品を止めて数え直しましょう。
目を数えて場所を確かめる
間違いのある段や輪の目の頭をたどり、レシピのその段の指示と照合します。目数の不一致だけでは、どの目が誤りかは決められません。
残したい目に目印を付ける
最後の正しい目の頭を指で押さえるか、開閉式の目印リングを付けます。糸を引く手と別に、止まる位置を確認できるようにします。
ほどかず進む選択肢も確認する
Craft Yarn Councilは、誤りの位置や作品への影響に応じて、ほどいて直す・後で調整する・そのままにする選択を挙げています。形や指定目数に関わる間違いはレシピに戻って確認し、見た目だけの小さな差なら直す必要があるか考えます。
一目ずつほどき、作業ループへ針を戻す手順
以下は、通常の作業糸を引くと編んだ目が戻る場合の基本手順です。装飾やとじ合わせなど別の糸が絡む場所、糸が強く引っ掛かる場所では無理に引かず、作品の手順を見直してください。
最後の正しい目を保持する
その目の頭のV字を指で軽く押さえます。目印を使うなら、ほどく前に位置を再確認します。押さえる目より先の編み目だけが戻るよう、編み地を手元に寄せます。
針を作業ループから外す
今針に掛かっている作業ループを大きく引き伸ばさず、針をそっと外します。作業糸がどちらから続いているかを見て、糸玉につながる側を持ちます。
作業糸を少しずつ引いて戻す
糸玉につながる作業糸をゆっくり引き、編んだ目を一目ずつほどきます。一気に引かず、目印を付けた位置が近づくたびに止めて、まだ誤った目が残っているか見ます。
作業ループが1つになったら止める
最後の正しい目から出る作業ループが1つ残ったところで糸を引くのを止めます。The Wooblesは、2つのループが見えるならまだほどき終わっていない可能性を示しています。引き続けて正しい目までほどかないよう、目の頭を再確認します。
そのループにかぎ針を戻す
残った1つの作業ループへ針を通します。編み地の表裏と針先の向きを確認し、ループをきつく締めすぎず、次の目へ針を入れられる状態にします。
次の指示から編み直す
残した正しい目の次に編む位置をレシピで確かめ、同じ目へ二度編んだり次の目を飛ばしたりしないよう再開します。段や輪の終わりでは完成目数を指定と照合します。
段や輪をまたいで戻すときの具体例
例えば細編みを続けている途中で、今の段の5目めに針を入れる場所を間違え、その後も数目編んだと気づいたとします。まず正しく編めた4目めを見つけます。作業糸を引いて後から編んだ目と誤った5目めを一目ずつ戻し、4目めから出る作業ループに針を戻します。次はレシピの5目めの位置を確認して編み直します。この例では『5目めだけを引っ張る』のではなく、その後に編んだ目も順に戻します。
前の段まで戻る場合も手順の基本は同じですが、段の境目で止まって確認することが増えます。往復編みなら編み地を返す位置と立ち上がり鎖の指定、輪編みなら段の始まりの目印や段を閉じる方法を、作品のレシピに照らします。Craft Yarn Councilは数段前の誤りについて、ほどいて戻す以外の選択も挙げています。長い範囲を戻す前に、誤りが仕上がりや目数へ影響するか確かめてください。
| 戻る範囲 | 止まる目安 | 再開前の確認 |
|---|---|---|
| 同じ段の数目 | 誤りの直前にある最後の正しい目 | 次に針を入れる目と段末の完成目数 |
| 前の段まで | 前段の最後の正しい目 | 編み地を返す位置、立ち上がり鎖と段数の扱い |
| 輪編みの前の周まで | 前の周の最後の正しい目 | 段の始まりの目印、閉じ方、周ごとの指定目数 |
ほどきすぎ・糸割れ・目数違いを切り分ける
| 起きたこと | 考えられる状態 | 次の対処 |
|---|---|---|
| 目印の目までほどいてしまった | 最後の正しい目も戻った可能性 | さらに糸を引かず、現在残る作業ループに針を戻して、直前の目から数え直す |
| ループが2つ以上見える | まだほどき途中の編み目が残る可能性 | 最後の正しい目を押さえ、どのループが作業糸につながるか見ながら少しずつ戻す |
| 糸が割れる、引っ掛かる | 糸の撚りや別の目に糸が掛かっている可能性 | 強く引かず手を止め、絡んだ箇所を目で確かめてから緩める |
| 編み直しても目数が合わない | 再開位置や立ち上がりの数え方が違う可能性 | 目印から目をたどり、レシピのその段の指定と照合する |
ほどきすぎた場合も、慌てて糸を引き直さないでください。現在残るループを針で保持し、どの目まで戻ったかを確認すれば、そこから編み直す位置を決められます。糸が傷んで見える場合は、そのまま力を掛けて進めず、手元の状態を確かめます。
糸割れが起きやすい原因や、目数が合わない原因の調べ方は別の記事で詳しく扱っています。ここでは、ほどく操作を止めるべき状態を見分け、針を戻してから誤りを再確認することに集中しましょう。
編み直し前のチェックリストと次の一歩
- 間違いの位置と、最後の正しい目をレシピ・目数から確認した
- 最後の正しい目の頭を指か目印で押さえた
- 作業糸を一目ずつ引き、残したい目のところで止めた
- 最後の正しい目から出る作業ループ1つに針を戻した
- 次の針入れ位置、編み地の向き、段・輪の境目を確認した
- 編み直した段または輪の完成目数をレシピと照合した
まずは細編みの練習片で、直前の一目だけをほどいて針を戻す動きを試してください。作品で戻る範囲が分からないなら、目数の数え直しや目印の付け方を確認してから始めます。細編み自体の針入れが不安な場合は基礎ガイドへ戻り、作品ではレシピ固有の段・輪の指示を優先しましょう。
よくある質問
- かぎ針編みはどこまでほどけばよいですか?
- 間違いの直前にある最後の正しい目までです。その目の頭を保持し、そこから作業ループが1つ出る状態で止めます。間違いの位置が分からない場合は、ほどく前に目数とレシピを照合してください。
- ほどくとき、かぎ針は抜きますか?
- 通常の編み目を作業糸から戻すときは、作業ループから針をそっと外し、糸玉につながる糸をゆっくり引きます。目標位置で残ったループに針を戻します。糸が引っ掛かる場合は無理に引かず確認してください。
- ほどいた後、針をどこに入れて再開しますか?
- 最後の正しい目から出る作業ループ1つに針を戻します。それから、残した目の次に編む場所をレシピで確かめて針を入れます。同じ土台へ重ねて編まないよう注意してください。
- 2つループが残っているときは、そのまま編めますか?
- まだほどき途中の目が残っている可能性があります。最後の正しい目を押さえ、作業糸がどのループへ続くか見て、必要なら少しずつ戻します。目標の目から作業ループが1つ出る状態を確認してから再開してください。
- 前の段までほどいたら、立ち上がり鎖も数え直しますか?
- はい。戻った段の境目と立ち上がり鎖の扱いをレシピで確認してください。鎖を目数に含めるかどうかは作品の指定によって異なります。輪編みなら段の始まりの目印と閉じ方も確認します。
- 小さな間違いでも必ずほどくべきですか?
- 必ずではありません。形や指定目数に関わる誤りなら修正を検討しますが、見た目だけの小さな差は作品への影響と戻す範囲を見て判断できます。レシピの指定を優先してください。
参考にした基礎資料
- The Woobles「How to Undo Stitches in the Round」 — 最後の正しい目の頭を押さえ、一目ずつほどき、作業ループ1つへ針を戻す手順と、2ループが残る場合の確認点。
- Craft Yarn Council「Crochet 911」 — 誤りの位置・影響に応じた、ほどいて直すかどうかの判断と、数段前の誤りへの選択肢。
- Okey Dokeys「How to Undo Stitches in Crochet」 — 誤りと最後の正しい目を特定し、作業糸をゆっくり引いて必要な目を戻し、針を入れて再開する手順の照合。


