棒針編みの表目・裏目の見分け方|V字と横のこぶを読む
一目ゴム編みを途中から再開すると、次の目が表目か裏目か分からなくなることがあります。針に掛かった輪だけでは判断しづらく、編み地を裏返すと見え方も変わります。今見ている面を固定して、針のすぐ下の形と縦の列を読む方法を確認しましょう。
執筆・確認: amilog編集部公開日: 最終更新:

まず答え
今こちらを向いている編み地の面で、針に掛かった目のすぐ下が縦のV字に見えるなら表目の顔、糸が手前で横に盛り上がる小さなこぶに見えるなら裏目の顔です。針の輪だけを見ず、その根元と下へ続く列を見ます。ただし、これは現在見えている面での呼び方です。同じ目を反対側から見ると表目と裏目の顔は入れ替わるため、見た目だけで前段に行った操作を断定しないでください。次に編む方法は、レシピのその段の指示と照合して決めます。

この記事で分かること
- 針のすぐ下がV字なら表目の顔、横のこぶなら裏目の顔
- 一目ゴム編みは1目だけでなく、下へ続く縦の列を見る
- 編み地を返すと顔は変わる。次の操作はレシピを優先
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まず、今見ている面を決める
表編みと裏編みの目は、編み地の表面に見える形が違います。ただし『表目に見える』『裏目に見える』は、いま自分に向けている面の話です。編み地を裏返してから同じ目を見ると、反対の顔になります。まず作業する向きに針を持ち、途中で返さずに目を観察します。
棒針の先に並ぶ輪の形だけではなく、輪から下へ続く糸を見てください。毛足のある糸や濃い色で見えにくいときは、編み地を無理に引き伸ばさず、明るい場所で針のすぐ下を軽く広げます。見えている形の説明と、前段で表編み・裏編みのどちらをしたかという履歴は分けて考えます。
針の下にあるV字と横のこぶを見分ける
目のすぐ下に視線を移す
次に編もうとする目を左針の先で特定したら、その輪の直下を見ます。針に掛かった輪の向きだけで決めず、編み地側へ続く糸の形を探してください。
縦のV字なら表目の顔
糸の左右の脚が下で合わさり、縦長のV字として見える目は、こちらの面では表目の顔です。下の段にもV字が続いていれば表目の列を追いやすくなります。
横に出るこぶなら裏目の顔
輪の根元に糸が横へ渡り、小さな盛り上がりとして手前に見える目は、こちらの面では裏目の顔です。表目の縦の脚と見比べると、横方向のこぶが目印になります。
一つ下の段まで列をたどる
針の真下が隣の糸に隠れているときは、同じ縦列の一つ下の段も見ます。V字の列かこぶの列かを確認してから、レシピの現在の段の指示へ戻ります。
Brooklyn TweedとLion Brandの編み目の読み方でも、表目はV字、裏目は横のこぶという見た目を基本にしています。V字とこぶは『この面からどう見えるか』の目印です。小さなこぶを見つけても、それだけで裏編みを間違えて入れた証拠にはなりません。
一目ゴム編みでは、隣の目でなく縦の列を追う
自社の『一目ゴム編みリストウォーマー』は、作り目28目で表編み1目・裏編み1目を繰り返す無料レシピです。編み地を作業する向きに持ったまま、針の下を左から順に見て、V字の列とこぶの列が交互に並ぶか確かめます。いま編もうとしている目の真下だけでなく、前の段から続く同じ縦列を指で追うと、隣の列と取り違えにくくなります。
その列を確認できたら、レシピの『今の段』が表目・裏目をどう編む指定かを読みます。Craft Yarn Councilの一目ゴム編み教材は、現在見える表目を表編み、裏目を裏編みとして列を保つ例を示しています。ただし全ての模様や往復編みで機械的にそうすればよいわけではなく、増減目や別の模様の指示があればレシピを優先します。糸を前後へ動かす具体的な手順は、別記事『一目ゴム編みで糸は前?後ろ?』で確認してください。
| 今の面で見える形 | 見る場所 | 次の確認 |
|---|---|---|
| 縦のV字 | 針の輪のすぐ下と同じ縦列 | この段の表目への指示を読む |
| 横のこぶ | 根元に手前へ渡る糸と同じ縦列 | この段の裏目への指示を読む |
| 形が隠れている | 一つ下の段と隣の列との境目 | 無理に編まず、段の指定と目数を確認 |
ガーター編みのこぶを、裏編みのミスと決めつけない
自社の『かんたんガーターマフラー』は、表編みで往復して編むレシピです。それでも編み地には横の畝やこぶが見えます。往復編みでは一段編むたびに編み地を返すので、前の段の目を反対側から見ることになるためです。ガーター編みのこぶだけを見て『裏編みをしてしまった』と判断しないでください。
逆に、こぶがあるから何も確認しなくてよいわけでもありません。レシピの指定と実際の段、目数、編み地全体の並びを照合します。Lion BrandとCraft Yarn Councilも、表編みだけを繰り返したガーター編みで両面に畝が見えることを説明しています。目を返した後は、前の面の見た目をそのまま次の面へ持ち込まないようにしましょう。
こぶを見てすぐほどこうとした
まず現在の面とレシピの編み地を確認します。ガーター編みなら、畝は想定内です。ほどく判断は、段の指定や目数と照合した後にします。
針上の輪だけで表裏を決めた
輪のすぐ下のV字・こぶ、さらに下へ続く列まで見ます。隣の目のこぶを、目的の目の根元と取り違えないようにします。
レシピを見ずに見た目だけで次の操作を決めた
見た目は現在の面での識別に使い、実際の編み方はその段のレシピ指示で決めます。編み地を返した直後や模様が切り替わる位置では特に確認します。
見失ったときのチェックリストと次の一歩
- 編み地を今作業する向きに持ち、観察中は裏返していない
- 針の輪だけでなく、すぐ下のV字または横のこぶを見た
- 判別しにくい目は一つ下の段まで同じ縦列を追った
- 見た目から前段の操作やミスを断定せず、レシピの現在の段を確認した
- 必要なら目数と表目・裏目の列の並びを確認してから次の目を編む
まず明るい糸の短い練習片で、V字と横のこぶを一つずつ指で示してみてください。リストウォーマーを編んでいるなら、無料レシピへ戻って現在の段を確かめ、次の表編み・裏編みに合わせた糸の位置は関連する別記事で確認できます。ガーターマフラーでは、表編みだけの指定と往復編みで見える畝を見比べましょう。
よくある質問
- 表目と裏目は、針のどこを見ると分かりますか?
- 針上の輪だけでなく、輪のすぐ下を現在見ている面から見ます。縦のV字なら表目の顔、糸が手前で横に盛り上がるこぶなら裏目の顔です。見えにくいときは同じ縦列を一つ下の段まで追います。
- V字に見えれば、前の段で必ず表編みをしたという意味ですか?
- いいえ。V字は現在見ている面での表目の顔です。同じ目を反対側から見ると裏目の顔になるので、見た目だけで前段に行った動作を断定できません。作品の段ごとの指示を照合してください。
- 横のこぶがあるのは裏編みのミスですか?
- こぶだけでミスとは言えません。表編みだけで往復するガーター編みでも両面に畝ができます。レシピの編み地・段の指示・目数と並びを見てから判断します。
- 一目ゴム編みで次の目が分からなくなったら?
- 作業中の面を固定し、針のすぐ下と同じ縦列を確認します。V字の列とこぶの列を見分けたうえで、現在の段のレシピ指示と照合します。糸の前後の切り替えは関連する別記事に従ってください。
- 表目・裏目の見分けと作品の表側・裏側は同じですか?
- 違います。この記事は棒針の各目が今の面でどう見えるかを扱います。作品全体のどちらを表として使うかは、レシピや仕立ての指定で決めます。
参考にした基礎資料
- Brooklyn Tweed「Reading Your Knitting 101」 — 現在見ている面の表目のV字、裏目の横のこぶ、縦の列を読む説明を確認。
- Lion Brand「Identifying Your Stitches」 — V字とこぶの見分け、表裏で見え方が変わること、ゴム編みとガーター編みの例を確認。
- Craft Yarn Council「Rib Stitch: K1 P1」 — 一目ゴム編みで現在見える表目・裏目を読み、列を保つ基本例を確認。
- Craft Yarn Council「Purl Stitch」 — 表編みの反対面としての裏目と、ガーター編みの両面に畝が出る注意を確認。
- amilog「一目ゴム編みリストウォーマー」無料レシピ・原本 — 作り目28目と表編み1目・裏編み1目の反復を具体例に使用。
- amilog「かんたんガーターマフラー」無料レシピ・原本 — 表編みで往復するガーター編みの具体例に使用。


