一目ゴム編みで糸は前?後ろ?表編みと裏編みの切り替え方
「表編み1目、裏編み1目」を繰り返す一目ゴム編み。二つの編み目は分かっていても、切り替える瞬間に作業糸をどこへ動かすか迷うと、余分な輪ができたり、目数が合わなくなったりします。自社の一目ゴム編みリストウォーマーを例に、次に編む目を見て糸の位置を決める手順を整理します。
執筆・確認: amilog編集部公開日: 最終更新:

まず答え
次が表編みなら作業糸を編み地の後ろ、裏編みなら前に置きます。表編みから裏編みへは2本の棒針の先の間を通して糸を手前へ、裏編みから表編みへは同じ間を通して奥へ動かしてから次の目を編みます。糸を右針の上に回して余分な輪を掛けないようにします。自社のリストウォーマーは28目で、表1目・裏1目を14組編む指定です。糸の移動そのものを1目として数えず、各段の指定と実際の目数を確かめます。

この記事で分かること
- 次が表編みなら糸は後ろ、裏編みなら前に置く
- 切り替えでは糸を針先の間から移し、右針の上へ掛けない
- 28目の例は表1・裏1を14組。移動は目数に足さない
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糸の位置は「次に編む目」で決める
ここでいう前・後ろは、今自分が見ている編み地と棒針に対しての位置です。表編みは作業糸を編み地の後ろ側に置いて編み、裏編みは手前側に置いて編みます。作品の永久的な表側・裏側の呼び名や、糸玉が机のどちらにあるかで判断しません。
一目ゴム編みは表編みと裏編みを交互に編むため、1目編み終えるたびに次の目を見ます。Craft Yarn Councilの一目ゴム編み資料でも、表編みでは糸を後ろ、裏編みでは前に置くと示されています。すべての段を機械的に同じ方向へ始めるのではなく、編んでいるレシピの段の指定と、針に並ぶ表目・裏目を確かめてください。
| 次に編む目 | 編む直前の作業糸 | 切り替え時の動き |
|---|---|---|
| 表編み | 編み地の後ろ(向こう側) | 前にあれば、針先の間から後ろへ |
| 裏編み | 編み地の前(手前側) | 後ろにあれば、針先の間から前へ |
表1目・裏1目を切り替える手順
表編みの前に糸を後ろへ置く
次が表編みと確認し、作業糸が針の向こう側にある状態でその1目を編みます。編み終わった糸は次の目へ続いています。まだ次の裏編みを始めず、まず糸の位置を変えます。
針先の間から糸を手前へ移す
表編みの次が裏編みなら、左右の針先の間を通して作業糸だけを手前側へ出します。右針の上を越えて糸を巻き付ける動きではありません。糸を移しただけでは、針に掛かった目は増えません。
裏編みを1目編み、次の表編みに備える
糸が手前にあることを見て裏編みを1目編みます。次が表編みなら、再び針先の間から糸を奥へ移します。「次の編み目を確認→糸をその位置へ→1目編む」を一組ずつ繰り返します。
段の終わりと折り返しで目数を確かめる
編み地を裏返して次の段に入ると、手前・奥も自分から見た位置で判断し直します。前段の糸の位置だけを覚えて続けず、レシピの次段の指示と目の見え方を確かめ、針上の目数が指定と合うか確認します。
28目のリストウォーマーなら、14組をどう数える?
自社の「一目ゴム編みリストウォーマー」は、28目を作って平らに編むレシピです。ゴム編みの行は「(表編み1目、裏編み1目)×14」の指定。2目で1組なので、14組で28目になります。糸を後ろから前、前から後ろへ移す回数は、編んだ目数に加えません。
最初の一組は「糸を後ろに置いて表1目→針先の間から前へ動かして裏1目」。次の一組へ入る前に糸を間から後ろへ戻します。数を見失いやすいなら、数組ごとに針上の目を数え、表目・裏目の交互の並びとレシピの指定を照らしてください。ここでは切り替え部分だけを抜き出しています。作り目、全段の編み方、仕上げは無料レシピ本文に従います。
| 作業 | その組で編む目数 | 28目の確認で数える? |
|---|---|---|
| 表編みを1目編む | 1目 | 数える |
| 糸を針先の間から手前へ移す | 0目 | 数えない |
| 裏編みを1目編む | 1目 | 数える |
| 次が表編みなら糸を針先の間から奥へ戻す | 0目 | 数えない |
目が増えた・穴が見えたときの切り分け
予定より針上の目が多いときは、糸の前後移動の途中で右針に余分な輪を掛けていないか、直前の切り替えへ戻って見ます。Craft Yarn Councilのトラブル解説には、意図しない掛け目だけでなく、段の端で糸を針の上へ引いて1目を2目のように見せる例や、目と目の間の糸を編む例も挙げられています。「穴がある=必ず掛け目」と決めつけず、増えた場所、針に残る輪、前段の目数を確認します。
途中に余分な輪がある
表裏を切り替えた位置で、糸が右針の上を越えていなかったか確認します。前段より1目多ければ意図しない掛け目の可能性がありますが、ほかの原因もあるので針路をたどります。
段の端だけ目が多く見える
折り返した直後に作業糸を上へ強く引くと、端の1目が二つの輪に見えることがあります。編む前に端の目の根元と糸の出所を見て、別の1目と誤認しないようにします。
目数は合うが並びが乱れる
次の目を編む前に糸が前か後ろか確認します。表目を編むべき場所で裏目を編むなどの取り違えもあるため、穴や凹凸だけで原因を決めず、レシピと直前の目を見比べます。
編み進める前のチェックリストと次の一歩
- 次が表編みなら糸は後ろ、裏編みなら手前にある
- 切り替える糸は2本の針先の間を通り、右針の上に余分な輪を作っていない
- 糸の移動を1目と数えず、表1目・裏1目の二つで1組と数える
- 28目の例なら、14組の終わりに針上の目数と交互の並びを確認する
- 折り返した段も、レシピの指示と今見ている編み地に対して前後を判断する
短い練習片で「後ろで表→間から前へ→前で裏→間から後ろへ」を繰り返すと、手の動きと数え方を分けて確かめられます。動きが安定したら、一目ゴム編みリストウォーマーの無料レシピに戻り、28目の交互の並びを一組ずつ進めましょう。模様や増減が異なる別の作品では、その作品の段ごとの指示を優先してください。
よくある質問
- 一目ゴム編みの表編みでは、糸は前ですか?後ろですか?
- 表編みの直前は作業糸を編み地の後ろに置きます。裏編みの直前は手前です。いま編む目を先に見て位置を決めます。
- 表編みから裏編みへ変えるとき、糸を右針に掛けますか?
- 通常の切り替えでは掛けません。2本の針先の間から糸を後ろ→手前へ移して、次の裏編みを編みます。右針の上へ糸を回して新しい輪を作る掛け目とは区別します。
- 裏編みの次が表編みなら、糸をどう戻しますか?
- 裏編みを終えた糸を、針先の間から手前→後ろへ移します。糸が後ろにあることを確認してから次の表編みを編みます。
- リストウォーマーの28目では、糸の移動も数えますか?
- 数えません。自社レシピの「(表編み1目、裏編み1目)×14」は、2目を14組編んで計28目にする指定です。糸を前後へ動かす操作は新しい編み目ではありません。
- 29目に増えたり穴が見えたりしたら、必ず掛け目ですか?
- 必ずしもそうではありません。切り替えで余分な輪を作った可能性はありますが、段の端の1目を2目と見間違える、目と目の間の糸を拾うなど別の原因もあります。増えた位置と直前の糸の通り道を確認してください。
- 編み地を裏返した後も、糸の前後は同じですか?
- 表編みなら後ろ、裏編みなら前という原則は同じです。ただし前・後ろは今自分が見て編む面に対する位置です。折り返した後は、レシピの次段の指定と目の並びを見て判断し直します。
参考にした基礎資料
- amilog「一目ゴム編みリストウォーマー」無料レシピ・原本 — 原本の作り目28目、平編みの(表編み1目、裏編み1目)×14と反復指定を確認。この記事は切り替え部分のみ抜粋。
- Craft Yarn Council「Knit Rib: K1, P1」 — 一目ゴム編みのK1/P1と、表編みは糸を後ろ、裏編みは前に置くことを確認。
- Lion Brand「How to Knit Ribbing」 — 表編みと裏編みの切り替えでは糸を針先の間から前後へ移す原則を確認。同資料の作例は2×2で、本記事の28目例とは区別。
- Craft Yarn Council「Knit Stitch」 — 表編み時の作業糸は後ろ、段の端で糸を上へ引くと1目が2目のように見える場合を確認。
- Craft Yarn Council「Knit 911」 — 意図しない目の増加には掛け目のほか端の目の見間違いや目間の糸を拾う例もあることを確認。
- Craft Yarn Council「Yarn Over」 — 糸を右針の上へ渡して新しい輪を作る掛け目と、単なる前後移動の違いを確認。
- Knit Picks「Glossary of Terms」 — 糸を針先の間から前後へ移す表記と、wyif・wyibの意味を確認。
