棒針編みの伏せ止めのやり方|最後の1目ときつい端を防ぐコツ
ガーターマフラーの最後に「ゆるめに伏せ止め」と書かれていても、初めてなら針に残った目をどう外すのか迷います。糸を切って一度に針を抜くだけでは、編み地の端は固定されません。自社の20目のガーターマフラーを例に、最初の2目から最後の1ループまで、伏せ止めの順序を整理します。
執筆・確認: amilog編集部公開日: 最終更新:

まず答え
表編みで伏せ止める場合は、まず2目を表編みします。右針にある先に編んだ目を左針の先で拾い、後から編んだ目の上へ越して右針から外します。右針に1目残るので、左針から次の1目を表編みし、再び古い目を新しい目の上へ越します。左針の目がなくなり右針に最後の1ループだけ残ったら、糸を切ってその糸端をループに通して留めます。各目を強く引き締めず、本体に対して端だけ短くつれないか確認してください。

この記事で分かること
- 最初の2目を編み、古い目を新しい目にかぶせて外す
- 以後は1目編んで1目かぶせ、最後の輪へ糸端を通す
- 伏せ止め列を締めすぎず、端がつれるなら太い針も試す
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伏せ止めは、最終段の目を順に固定する作業
棒針編みでは、編み終わりにも輪が針に並んでいます。伏せ止めはその輪を一つずつ閉じ、編み地の最終列がほどけないようにする工程です。糸を切って針をまとめて抜く操作や、後で余った糸端を編み地へ通す「糸始末」とは役割が異なります。
自社の「かんたんガーターマフラー」は、20目を表編みで往復した後、「ゆるめに伏せ止め」と指定します。ここではその表編みだけの列を例にします。はさみと、最後に糸端を始末するための毛糸用とじ針を手元に置き、作業を始める前に針上の20目を確認してください。別作品で伏せ止めの編み方が指定されているときは、その指示が優先です。
表編みで伏せ止める手順:2目から最後の1ループまで
最初の2目を表編みする
編み地を返して新しい列を始める向きに持ち、左針の先の2目を順番に表編みします。右針に2目、左針にはまだ編んでいない目が残った状態から、古い方の目をかぶせます。
先に編んだ目を、後の目にかぶせて外す
右針に並ぶ2目のうち、針先から遠い方が先に編んだ古い目です。その目を左針の先で軽く持ち上げ、針先側の新しい目を越して右針の先から外します。新しい目まで一緒に落とさないよう、右針の先に1目残ることを確認します。
1目編み、古い目をまたかぶせる
左針の次の1目を表編みすると、右針は再び2目です。先から遠い古い目を新しい目の上に越して外します。『1目編む→古い目をかぶせる』を左針に目がなくなるまで繰り返します。糸を強く引き締めながら進めないでください。
最後の輪へ糸端を通して留める
左針が空になった後、右針には最後の1ループが残ります。糸始末に使える長さの糸端を残して糸玉から切り、ループを針先からそっと外して糸端を通し、引き締めます。最後の輪を固定した後に、余った糸端をとじ針で編み地に始末します。
Lion BrandとCraft Yarn Councilの基本手順はいずれも、2目を編んで先の目を後の目の上へ越し、右針に1目残す流れです。伏せ止めの途中で右針が空になることはありません。最後に残る1ループは伏せ止め忘れではなく、切った糸端を通して留める位置です。
20目のガーターマフラーでは、どこまで数える?
自社レシピの作り目は20目。伏せ止めでも、最初の2目を表編みしてから、そのうち1目をかぶせて外します。以後、左針から新たに1目を編むたびに古い1目を外していきます。20目をすべて編み終えると、19目は縁に連なって外れ、右針に最後の1ループが残ります。その最後の輪は糸端を通して留めるので、無理にもう1目を作る必要はありません。
数を見失ったら『左針にまだ編んでいない目があるか』『右針に1目残っているか』を一組ごとに見ます。伏せ止めの鎖状の縁を作る操作と、表編みで新しい目を作る操作を分けて考えると、右針の2目をどちらも落とすミスを避けられます。レシピで目数を変更している場合も、最初は2目、その後は1目ずつ編む原則は同じです。
| 区切り | 右針に残る目 | 確認すること |
|---|---|---|
| 最初の2目を編んだ直後 | 2目 | 古い目は針先から遠い方 |
| 古い目をかぶせた直後 | 1目 | 新しい目まで落としていない |
| 途中で次の1目を編んだ直後 | 2目 | 古い目を新しい目の上へ越す |
| 左針が空になったとき | 1ループ | 糸端を通して最後だけ留める |
端がきつい・つれるときは、最後の輪ではなく途中を確認
『ゆるめに伏せ止め』は、最後の輪を留めずに残す意味ではありません。最後の輪は糸端を通して固定し、それより前の伏せ止め列を強く締めないということです。編み地を平らに置き、伏せ止め側だけが本体より短く引かれていないか、縁が硬くつれていないかを確かめます。Craft Yarn Councilは伏せ止め列を本体と同程度のゲージでゆるく仕上げるよう案内しています。
各目をかぶせた直後に糸をぐっと引くと、次の目を編む余裕がなくなりやすくなります。まず針にある新しい目を窮屈に締めず、縁の形を途中で見直します。それでも基本の伏せ止めが短く硬くなるなら、Lion Brandが案内するように、伏せ止めの列だけ太い針を試す方法があります。針を変えれば必ず直るわけではないので、少数の目の練習片で比較してから本体へ適用してください。
右針に2目あるまま次へ進んだ
次の目を編む前に、先に編んだ古い目を新しい目にかぶせて1目へ戻します。右針が2目の状態を重ねると、予定した縁になりません。
左針に目が残るうちに糸を切ろうとした
まだ閉じていない目がある状態です。左針が空になるまで1目編む・1目かぶせるを続けてから、最後の糸端を処理します。
最後の1ループだけをゆるく放置した
その輪には切った糸端を通して引き締めます。編み地全体の端をゆるくすることと、最後の輪を固定しないことは別です。
仕上げ前のチェックリストと次の一歩
- 自分の作品の伏せ止め指定が表編みか、模様に沿う方法か確認した
- 最初の2目を編み、古い目だけを新しい目の上に越して外した
- 途中は次の1目を編むたびに古い1目を外し、右針に1目残した
- 左針が空になったら最後のループへ切った糸端を通して固定した
- 伏せ止め側が本体より短くつれず、糸端を始末できる長さがある
まずは少数の目の練習片で、2目編む→1目かぶせる→1目編む、の動きと最後の輪を試しましょう。手順を確認できたら「かんたんガーターマフラー」の無料レシピへ戻り、レシピどおりに編んだ20目をゆるめに伏せ止めます。続いて糸端を始末して完成です。ゴム編みなど別の編み地では、その作品の伏せ止め指示を改めて確かめてください。
よくある質問
- 伏せ止めは最初に何目編みますか?
- 表編みで伏せ止める基本例では、最初に2目を表編みします。右針にできた古い目を新しい目の上へ越して外し、右針に1目残してから次の1目を編みます。
- 右針に最後の1目が残りました。もう1目編みますか?
- いいえ。左針が空で右針に1ループだけ残ったら、糸を切ってその糸端を最後の輪に通して留めます。新たな編み目は作りません。
- 「ゆるめに伏せ止め」は最後の輪もゆるいままですか?
- 違います。伏せ止めの列を強く引き締めず、端だけつれないようにする意味です。最後の輪には糸端を通して確実に留めます。
- 20目のマフラーなら、何目をかぶせますか?
- 作り目を20目のまま進めた例では、20目を伏せ止めの列で編み、古い目を19回かぶせて外すと右針に1ループが残ります。その最後の輪へ糸端を通します。レシピで目数を調整した場合は実際の目数に合わせます。
- 伏せ止めした端がきついとき、どうしますか?
- 一目ずつかぶせた後に糸を引きすぎていないか、端だけが本体より短くつれていないか確かめます。練習片でゆるめの張りを試し、必要なら伏せ止め列だけ太い針を使う方法もあります。効果を保証する方法ではありません。
- 一目ゴム編みのリストウォーマーも全目表編みで伏せ止めますか?
- いいえ。自社のリストウォーマーは「ゴム編みに沿ってゆるめに伏せ止め」と指定します。模様の表目・裏目を見て、レシピの伏せ止め指示に従ってください。この記事の20目マフラーは表編みだけの例です。
参考にした基礎資料
- amilog「かんたんガーターマフラー」無料レシピ・原本 — 原本の作り目20目、表編みだけの反復、最後の『ゆるめに伏せ止め』を確認。数え方の具体例としてのみ使用。
- Craft Yarn Council「Knit 911: Binding off」 — 2目から始め古い目を新しい目に越す基本手順、最後の輪へ糸端を通すこと、ゆるさと模様に沿う伏せ止めを確認。
- Lion Brand「How to Knit: Binding Off」 — 表編みの基本伏せ止め、右針へ1目残しつつ進むこと、最後の輪の処理を確認。
- Lion Brand「Bind-Offs: Great Endings to Your Knitting Project」 — 基本伏せ止めが短く硬くつれる場合、締め具合の調整や太い針を試す選択、模様に沿う方法との違いを確認。
